人は誰しも一生をかけて、「自分」と言うジグゾーパズルを解いているよう。
最後の一片が埋められて、パズルが完成するのは、きっと最後のとき。
消えそうなやる気を、連れに煽られてトレ。
やりだせばムキになってトレに集中するから不思議。
でも、あいかわらず、左腕に難ありで、どうにもこうにも思い通りに動かせない。
この公営ジムは一台しかないスミスマシンに列を成して順番待ち。
こんなんだからここのスミスマシンを使う気にならん…。
いつぞやは、ひとりの人の占有時間が長すぎるってことで、喧嘩沙汰があったし。。
譲り合うとか、一緒にやるとか…知らぬ者同士、やっぱ、無理なのだろうなァ。
僕はあなたのパズルに必要なワンピースを持っています。
あなたは僕のパズルに必要なワンピースを持っています。
そうなんです。気がついたんです。
たかがワンピース。されどワンピース。
パズルは完成しないんです、僕の持ってる切片だけでは。
パズルは完成しないんです、たった一枚欠けただけでも。
僕が完成しないんです。僕が知ってる僕だけでは。
レッグプレスで、ぼーっとした頭。
つまらんことを考えながら、マシンにプレートをかけていく。
足のトレはきついから嫌いなんだ。
さ、押すぞ~~~。