僕には、これと言って、取り得がありません。
人より秀でていることなど何ひとつありません。
人に与えることができる「何か」などひとつも持っていません。
誰かの歌にあるような、おんりーわんの花になる、なんて望むべくもありません。
きっときっときっと友達の数も笑われるくらい少ないと思います。
集団の中にいればいるほど、孤独を痛いくらい感じてしまうんです。
なぜって?
僕には魅力がありません。
僕の代わりは、ほら、いくらでもいるからです。
そうですよね。
会話も大事。わかっています。でも、人と話をすることが恐いんです。
魅力も大事。わかっています。でも、人の真似をしても。それは俺じゃないんです。
性格だって、感性だって、感情だって、勿論勿論…。
嗚呼、今更ながら、ただただ、生きてきただけ、だったんですね。
ぼくはじんちくむがいです。
僕は人畜無害です。
ぼくはじんちくむがいです
僕は人畜無害です
持たざるものは幸いである、なんて嘘ばっかり。
何も持っていない、ということは決して幸せなんかじゃない。
持てる幸せも、失う悲しみも知らずに終わる人生なんて、幸いなんかであるものか
後悔することさえただの一度も無い人生なんて、無そのもの。
虚無が口を開けて、今、僕を飲み込む。
「バスチャン、セイブ アス プリーズ!」