大体、世の中、こんなもの。
可もなく不可もなく。
記憶の断片を玩具にして遊び、
硝子の欠片で痂を剥がし血が滲む。
自分が嫌いな人の数と、好きな人の数を比べることはできても、
自分のことを嫌いな人と好きな人の数は、自分じゃ比べることができないことに
気がついて苦笑い。
知りたいのはそっちなんだもの。
横断歩道を渡る人の足は、なぜか忙しい。
車が止まってくれるものだと信じていながら、なぜか小走りに向こう岸に急ぐ。
得てして世の中こんなもの。
無償で与えられる物は雀の涙で
持ってる物は猫の額ほどなのに。
今日も酔ってもないのに錯乱坊だ。
寝るとしよう。
世の中、そんなに甘くねぇ。


