goo blog サービス終了のお知らせ 

Broken Flowers …はうはう河馬の脂肪遊戯

いらっしゃいませ。お独りさまで?どうぞお好きな席に。

02日/午前…ホテル(三条)~岡崎神社(兎神社)~金戒光明寺~真如堂~銀閣寺

2011年01月02日 | 2011




昨晩、やたら時間を持て余したんで、すっげーよく寝たような、逆に眠れなかったような…。



今日の朝食はおせち料理。
なんでも宿泊プランに入っていたんだとか。知らなかったんだけど…。
京都の雑煮は、白味噌仕立ての丸餅で、ほんと上品。
俺んち家の雑煮が、まさに「雑」煮に感じる…。(^_^;)







朝から、お酒をいただいて、ちょっといい気分。
俺はビールで連れは日本酒。
朝から酒を飲むことに、連れは抵抗があったみたい。
でも、周囲のテーブルの方々が、少なからずお酒を楽しんでいることに気がついて
「正月は朝から酒を飲む習慣があるんだ」と納得したようだ。

「正月」というハレの日を酒で祝うって言うのは、いい習慣だよね~(単に酒好き)


さてさて、今年はうさぎ年。
京都には、うさぎ神社という神社もあるらしい。
ネットで調べてみると、おや、意外とホテルの近くのような気がするし。




ならば、歩いていってみようと、いそいそとうさぎ神社まで。
道中、うさぎのようにぴょんぴょん跳ねながら…なんて思っていたのだが
思いのほか、この神社、遠くって、到着するころには、粋も絶え絶え。汗









日ごろ、あれだけ、エアロビを青息吐息で頑張ってるのに、体力って身につかないってことを実感。
(何のために日々エアロってのかね~?)



うさぎ神社であるところの岡崎神社は、
思っていたよりも、こじんまりとした神社で、かつ、結構、近代的。



今年のうさぎに照準を合わせて供えたと思しき、阿吽?のうさぎ像。
なぜるとご利益あるかしん?
んでもって、本社の前には、「招きうさぎ」がおわしまして、われらを迎えてくださった。

縁起物だし。
正月だし。
折角だし。
昆布だし。



行くあても決めてなかったんで、神社の横に思いっきり案内板がでていた 金戒光明寺に。



大きなお寺さんのようで、墓地があったり、いろいろなお堂があったり…
何も下調べをしていなかったので、とりあえず、なむなむとお参りを。
(結局、何が有名なのかわからずじまいで寺を後にしたんだけど。)



続いて金戒光明寺に隣接している真如堂に行く。
ここは紅葉の頃、訪ねると、その紅葉の見事さが素晴らしいのらしのだが、今日は正月。



正月は、めでたさでは、暦の中じゃ1番。
でも紅葉は、なしってことで…。
桜もなし。



んでもって、しばらく歩いて銀閣寺へ行く…はずだったのだが
どこでどう間違えたのか、わけもわからない住宅地の中を右往左往。
勘で道を選びつつ、風向きは指を立ててって…風向きは関係ないし。
しばらく歩いてどうにかこうにか、慈照寺銀閣に。



銀閣の寺内は、雪が大層残っていて、趣深かった。



何年も正月は京都に来ているのだけれど、雪の京都は初めてだったし。。



鹿苑寺金閣にも行けば良かったかな…。



歩きづくめで足もだいぶ疲れてきていたのだけれど
銀閣では裏山に登る参拝コースがあって、人の流れに押されるように、山道を登る羽目に。








あ。まだ昼飯、食ってない…。

02日/番外…蕎麦屋。

2011年01月02日 | 2011
中島みゆき/蕎麦屋



いくらなんでも、ここらへんでエネルギーをチャージしないと、
たぶん、絶命してしまうんじゃないかと思えるくらい疲れもピークに達したころに、
目の前に現れた1軒の蕎麦屋。
店頭の蕎麦のメニューの見本は、なんだかすすけたような感じはしたが、
あっさりしたものが食いたかったのも手伝って、迷いつつも入り口を開け店内に。

「いらっしゃいませ~」

店内は20席くらいの席数。
4人掛けが5つくらい。
満席っぽかったんだが、女将さんが
「ちょっと待っててな~」
とバタバタと席を作ってくれた。

「どうぞ、こちらに~」

ほどなくお茶が運ばれてきて、メニューに目を通す俺ら。

うん?
なんだか店内の様子がおかしい。

何がおかしいのか観察していて気がついた。

あ。
20人の客がひとりも食っていない…。

どちらかと言えば、みなさん、少し殺気立っているような様子。
ピリピリとした空気。
みなさん、顔に「いつまで待たせるんだ?」と顔に書いてある。

そうか、料理が出ていないんだ。
でも、厨房はやたら忙しく働いている。

熟年夫婦の奥さんが待ちくたびれて女将さんに尋ねる。
「煮込みうどんはまだ?」
「今、火にかかったところですから、すぐにできます。」

蕎麦屋が「蕎麦屋の出前」のようなことを言っているのに感激。
しかし、やはり、そこはそれ、本家本元の蕎麦屋。
すぐにできる例などあるはずもなく、10分以上経過。
いらつく様子の奥さん。

その時、入り口が開き、新たに4人組がご来店。
だが、店内が満席だっために、女将さんと問答の末、あきらめて店を出て行った。
と、さっきの熟年夫婦、店をあとにする4人組に紛れて、逃げるように店からとんずら。
女将さんはそれに気がついていない。

数分後、女将さんは、煮込みうどんを運んできて、
熟年夫婦がいるはずのテーブルがもぬけの空になっていることにしばし茫然。
他のお客に聞こえよがしに
「困るわ~。知らない間に帰ってもうた。煮込みうどんどないしよ~。」
「困るわ~。知らない間に帰ってもうた。煮込みうどんどないしよ~。」
「困るわ~。知らない間に帰ってもうた。煮込みうどんどないしよ~。」
を連発。リフレインが叫んでる。

その時、とんずらこいたはずの、熟年夫婦の奥さんが、また入店。
どうやら慌てて出て行ったので、マフラーを席に置き忘れてしまったと思い、戻ってきたらしい。
しかし、店内にはその忘れ物はなく、女将さんと顔を鉢合わせることになり
女将さん:「困るわ~。煮込みうどんできたんですけど…」
奥さん:「時間がないのでいらんし」と振り切るように、再度、退場。
厚かましいというか、面の皮が厚いと言うか、でも、気持ちはわかってしまうというか。笑

その成り行きを、店内に残されたお客は、みな、耳がうさぎちゃん状態で聞き入っていた。
ほら、うさぎ年だし。
知らぬ客同士が無言でアイコンタクト。
目と目で通じ合う♪ってこうことだったのね。
「はずれの店を引いちゃいましたね~」

次に注文したものが出てきたのは、家族4人組。
お父さんの分
お母さんの分
しかし、娘さんの分が出てくるのに時間がかかり、
お父さんもお母さんも食い終わった頃にやっと娘さんの分が出てきた。

んでもって、ここでまたアクシデント。
娘さん、手をあげて女将さんを呼ぶ。
なにやら、ティッシュに包んだものを女将さんに見せている。
どうやら、得体のしれない虫が、料理の中に入っていたらしい。
その瞬間、顔色を変える女将さん。
「あら、どうしましょ、あら、どうしましょ」を連発し、店の中を右往左往。
「ごめんなさいね、ごめんなさいね」と言いながら
厨房に引き換えし、調理をしている人に向かって大きな声で
「ねー、虫が入っていたみたい。ほら、これ。」
ついで、女将さん、
「でも、時間がないから、お客さんは作り直さなくてもいいって。」

もちろん、その女将さんの言葉は、客たちにも筒抜けで
当の家族の娘さん、笑うしかなく
「作り直さなくっていいって、なんて、私、言ってないんだけど…。」と小さくぼやいた。
狭い店内、その娘さんのぼやきも、お客さんたちに聞こえ、どっと笑いが…。

ここまでくると、客はみな一蓮托生。
さ~、どんな料理が出てくるか、どんなんでも食ってやるぞ~と根性が出てくるから不思議。

数十分後に、頼んだ、かつ丼とざるそばがやっと出てきて
美味しくいただきましたけど
もしかしたら、俺のにも虫がはいってるんじゃないかと気が気じゃなく、笑
おかげで料理の写真を撮り忘れ。

でも、女将さん、待たせたお客さん全員、割引してくれたんで、ま、許せるかな。

来年も正月営業、頑張ってな~。