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子どもにワクチンを接種するかの選択は個人的なものだと思っている。けれども、医師が言うことを鵜呑みせずに、ワクチンの効果をきちんと調べるようにアドバイスしている。そうはいったけれど、私自身の子どもたちはワクチンを接種することはないであろう。私の調査によれば、不利益が利益をはるかに上回っており、ワクチンを選択することは私の家族にはないことである。この記事は、あなたの意見をどちらかに変えることを意図するものではない。この記事は、ワクチンの不利益に苦しみ、答えを求めている人々のためのものである。
以下は、私の調査と臨床経験に基づいて、ワクチンの副反応がいかにして起こるかについての私の理論である。
問題がワクチンによって始まることは稀であるが、ワクチンがとどめの一撃となったのである。まず、基本的なこと、皮膚を考えてみる。皮膚は、身体を守るためのバリアとなる。バクテリアがついたナイフを考える。ナイフが皮膚に接触するだけなら、皮膚はバクテリアが貫通できないバリアを作っているので、バクテリアの感染は起こらない。では、ナイフで傷をつけた場合、皮膚(保護しているバリア)は破れる。この場合は、もし免疫系が侵入者を殺さなければ、バクテリアの感染のリスクがある。皮膚の直下の免疫細胞は、国境監視員のように振る舞い、バリアを犯しているのを見つけ次第、侵入者を攻撃する。 これがどうワクチンの反応と関係しているのか 皮膚は、外側だけにあるのではない。
皮膚は、口の中へも折りこまれ、すこしだけ変更されて消化管の内壁、口から肛門までの管(腸として知られる)を形成する。口の中にモノを入れると、侵入するバクテリアやウイルスの感染のリスクが生じる。腸は、保護的なバリアとして作用し、これらの侵入者を除外する。もしこれらの侵入者が腸のバリアを超えると、免疫系による攻撃を受ける。実際、免疫系全体の8割が腸の周りに存在する。腸は、血流に入ってもいいもの、例えば栄養素などを把握できる。この腸のバリアはしばしば破壊され、「リーキーガット」と呼ばれるもの、文字通り腸のバリアの穴を作る。これは、皮膚をナイフで傷つけることと同じである。リーキーガットは、多くの食品過敏や食品アレルギーの原因でる。
同様のバリアは、肺と脳(血液脳関門として知られる)にも存在する。これらのバリアも、腸のバリアと同様に破壊される可能性がある。子どもにおいて肺のバリアが破壊されている徴候としては、喘息やアレルギーの病歴である。1つのバリアが壊れているときは、他のバリアも壊れていることがよくある。
以上のことが、子どもにワクチンを接種することの問題である。ワクチンに反応する子どもたちは、これらのバリアが壊れている子どもたちである。壊れたバリアが、ワクチンの副反応を起こすリスクの素因となっている。
これが、ある子どもが副反応を示し、他の子は示さないかもしれない理由である。ワクチンはバリアを壊したのではなく、バリアは既に壊れていたのである。バリアが既に壊れていたから、ワクチンの中の毒素が脳の組織、肺の組織、腹部、骨盤などまで超えることができたのである。
自閉症を例にとってみよう。自閉症は、ワクチンが原因だと考えられている。再び、私は、ワクチンは最後の一撃だったのだと考える。私の調査と臨床経験から、自閉症の原因のひとつは、母親のテストステロンのレベルが高かったことである。乳児が高いレベルのテストステロンに暴露されると、血液脳関門が破壊される(これはよく研究されている)。乳児は、出生後の重要な数ヶ月の間に、ワクチンを接種する。破壊された血液脳関門は、マイクログリア細胞(脳の免疫細胞)の攻撃を受けると、ワクチンの毒素を脳の組織に通過させる状態となる。この攻撃が、脳の組織の破壊を開始し、神経症状を起こす。自閉症は2歳になるまで診断されないので、子どもの健康が悪化していても、親はワクチンを受けさせ続ける。
とても多くの親が自閉症の子どもにGABA(γマアミノ酪酸)のサプリを与えているのは残念なことである。GABAは脳で作られる必要な神経伝達物質である。それは、主要な抑制性神経伝達物質であり、緊張を緩和し、不安を和らげ、睡眠を促進することで知られている。これは、自閉症の子ども用のサプリの中でのベストセラーの1つである。GABA は、健康に機能している血液脳関門を通過するには分子が大きすぎることを理解しておくことが大切である。もし、GABA サプリに応答するなら(緊張が緩和し、不安が抑制され、良く眠るようになる)それは、血液脳関門が破壊されていると診断される。 もう一度繰り返すと、もしあなたの子どもがGABA をとり、緊張が緩和したり、不安が減ったり、良く眠るようになったのなら、ここには重大な問題がある。このような子どもの親は、自閉症の子どもたちを落ち着かせるので、それが「魔法の薬」だと考える。それは間違っている。彼らは、子どもたちをサプリに頼らせ、壊れた血液脳関門の問題に対処しておらず、脳は破壊を続ける。時間が経つにつれて、GABAサプリは有効でなくなる。これは、脳の中のGABA受容体がGABAに過剰にさらされて、感応性を失ったという事実のためである。
この結果、緊張の緩和はなくなっていき、不安が増えていく。多くの親は、「サプリが効かなくなった」という。 自閉症がバリアが壊れた結果であるということは良く知られている。これは、肺、腹部、骨盤などでもおこることであり、また疼痛、炎症、消化の問題、呼吸の問題、他の多くの症状を呈することがある。 子どもが健康に回復するためには、バリアを修復することが必要である。修復するためには、最初にバリアが破壊された原因に対処しなくてはならない。ここでは、治療のアドバイスをすることを意図するものではない、なぜなら個々のケースはそれぞれ異なるからである。症例には類似する点があるが、私は魔法の薬を持っているわけではない。すべての人の傷害を直す同一の治療法は存在しない。
バリアを破壊するもの
喘息、アレルギー、感染などによる免疫系の活性化
食品アレルゲン(特にグルテン)への暴露による免疫系の活性化
高いレベルのテストステロン
高いレベルのホモシステイン
酸化ストレス(特に血糖値が高い状態において)
感染 血糖値の上昇
種々の薬 喘息を治療するために使用したステロイド剤は、実際に、身体のバリアの破壊を促進する(既に破壊された肺のバリアを含めて)
私はどうアプローチするか 私はまず、患者の病歴を見極め、どの検査をするか決めるために、問診する。患者の生理機能を評価し、治癒を阻害している機能不全が何かを特定するために、 一般的な血液検査を行う。以下に、一例を挙げる。もし患者が貧血であったり低血糖であれば、身体が自然に治癒することは不可能である。身体の細胞は、再生するために2つのものが必要である:グルコース(血糖)と酸素(貧血の患者には十分に存在しない)。
治癒が開始するためには、これら二つに問題が解決されなくてはならない。 次のゴールは、壊れたバリアを修復することである(様々な治療法が使用可能である)。
絶対にしてはいけないことは、キレーションである。キレーションは、水銀、アルミ、錫、鉛などの重金属を身体から除去する。バリアが破壊されている患者をキレーションすることんは2つの危険がある。 一つ目は、組織から血流に金属が引っ張り出されるので、より多くの金属が血液脳関門を通過できるようになり、脳へのダメージが大きくなる。 二つ目は、バリアが破壊されていると、免疫系が過剰に活発化される(これらのバリアの裏側に国境警備隊がいることを上に述べた)。金属を引っ張り出すと、免疫系をさらに活発化し、身体の組織へのダメージがさらに大きくなる。私は今までに、キレーションが、多発性硬化症、関節リウマチ、橋本病などの自己免疫病状を引き起こした例を見てきた。免疫活性が高められたためである。一度発症すると、自己免疫疾患は、逆戻りしない。
ワクチンの副反応を逆行させる方法がある(すべての治療は医師の監視の元に行うべきである)。上に述べたように、個々のケースは、それぞれ異なっている。
1.食品のアレルゲン、特にグルテンを含む食品の摂取を減らすこと。グルテンは神経系(脳と神経)にダメージを与えることが知られている。私は食品アレルギーについての検査はしない(信頼できるアレルギー検査法は存在しない)。食事を、肉類(チキン、ターキー、子羊、魚)、野菜(ただし、トマト、ナス、ポテトは食べない)、自家製のチキンスープだけに制限すること。
2.タンパク質を2時間おきにたべて、血糖値を管理すること。これによって、血液のグルコースレベルを適正に保つことができる。女性では、これにより、テストステロンの高いレベルを下げることができ、細胞が適切に機能するよう栄養を送ることができる。また、適切なグルコースレベルは、脳の機能を矯正するためにひつようである。脳の重さは、1~1.5キログラムであるが、身体のグルコースの3分の1の量を消費する。脳が健康に機能しない限り、身体の中で治癒のプロセスを調整することはできない。
3.貧血状態を管理すること。貧血には多数のタイプがある。鉄欠乏性貧血はその1つのタイプにすぎない。鉄欠乏性貧血であることが明らか出ない限り、鉄サプリを摂取してはいけない。血液検査での鉄のレベルが低いことは、鉄欠乏性貧血であることを意味するわけではない。鉄毒性は、大変危険なものである。鉄の摂取は、極度の炎症を起こす可能性や、身体に酸化的ストレスを起こす可能性がある。もし、鉄が必要ならそれは、絶対に必要であるが、もしそうでないならば、鉄は有害になる。
4.ホモシステインレベルを5以下に低下させること。このレベルが5以上であると、バリアが破壊される可能性がある。5と7の間は、どちらともいえない。このレベルは絶対に7以下出なくてはならないが、リスクをとりたくないので、5以下とすることを私は選択した。
5.腸の感染に気をつけること。便のテストで分析が可能である。便のテストにはたくさんの種類がある。西洋医学の医師が行う検査は、十分ではないであろう(これらの検査では、多くの患者が偽陰性を示した経験がある)。私がクリニックで使用する検査は、Metametrix Laboratoryによるものである。これは、DNAの検査をするものであり、最も高感度の検査である。
6.バリアを修理すること。これにはいくつかの方法があるが、複雑であるのでここで説明はできない。
7.毎日、体重1キログラムにつき、40ccの水を飲むこと(例えば、50キロなら毎日2リットルの水を飲む。ジュースやソーダ水、牛乳などは水とみなさない。)。