葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

インビトロの転写でmRNAの5’端が分解しているという報告

2023-10-30 | 編み物をしながら考えたこと
オーストラリアの大学から、mRNAワクチンのモデルの品質分析をした結果が報告されています。

緑色蛍光タンパク質のmRNAをモデルにして、コロナワクチンと同様の方法で転写をした場合の分析を行っており、mRNAの5’端のコザック配列まで分解されたものが半分ちかくあったようで、残りのmRNAにキャップ構造が結合しているのかについては言及すらありませんでした。

T7RNAポリメラーゼでの転写で、mRNAを作るのは無理があるんじゃないでしょうか。




ピアレビューファイルから


翻訳

レビュアー質問 1.4

IVT (インビトロトランスクリプション)分子が 5' 末端から 3' 末端へと合成されることを考えると、これほど高い割合で分子 (37%)が5' 末端から分解されることに驚きました。この分解が発生/停止する断続サイトはありましたか?あるいは、勾配となっていたのでしょうか?5' 末端から欠落しているヌクレオチドはいくつありましたか? もしも、58.2%だけが全長だとすると、なぜ予想サイズの 74% だったのでしょうか? これは、mRNA製造プロセスにおいてm7Gキャップ付き5’末端をバイパスできるでヌクレアーゼの混入があったことを意味しますか?   抗原性 mRNA 配列でもこれは 5' 末端分解率が高かったのでしょうか? 著者らはこの観察についてさらに詳しく説明してもらえますか? 

著者回答

我々は、「完全長」配列を、完全なコザック配列、コード配列、および 3' UTR を含む配列として定義しました。 一方、「予想されるサイズ」の断片は予想される長さの 5% 以内としました。 数値間の差異は、予想サイズの 5% 以内のフラグメント(完全なコザック配列、コード配列または 3' UTRを含まなかった)を数えていることによります。明確にするために以下のテキストを追加しました。

「eGFP mRNA については、配列決定されたリードの 58.2% が mRNA ワクチン完全長 ( 完全なコザック配列、コーディング配列および 3' UTRを含む)であったことを観察した。断片化されたリードのうち、リードの 7% は、おそらく転写が途中で終わったため3 '切断となりました。残りの配列の大部分 (31.3%) は、おそらくRNaseによる分解のため、5 '切断となりました。残りの 3.5% のリードでは 3 ' と 5' の両方の切断が見られ、おそらくRNAの加水分解によるものでした。」

T7RNAポリメラーゼで、キャッピング酵素がリクルートできるのか?

2023-10-29 | 編み物をしながら考えたこと
真核生物のmRNAは、5’端にキャップ構造(↓)が必須であり、新型コロナワクチンのmRNAにもこれに類似した構造が結合している。




キャップの形成は、ウィキペディア日本語版では以下のように説明されている。



これを図に示したものが↓である。


もっと簡略に示すと、↓のような感じである。

m7Gが転写されているRNAの5’端で、20塩基くらい転写されてからキャップ化が行われる。キャップが付いていないと、不安定で分解されてしまう。
CEはキャッピング酵素で、最初に、RNAポリメラーゼIIの3’端領域にあるS(セリン)がリン酸化(P)されてキャッピング酵素を呼び寄せるという仕組みになっている。

新型コロナワクチンのmRNAをインビトロ(試験管内)で合成する場合、使用したRNAポリメラーゼはバクテリオファージ由来のT7RNAポリメラーゼで、これは原核生物におけるRNAポリメラーゼなので、キャッピング構造を形成する必要がない。



新型コロナワクチンのmRNAの作り方


はたして、T7RNAポリメラーゼで、キャッピング酵素がリクルートできるのであろうか?


最新知識満載の英語の講義






雑感 その8

2023-10-28 | 編み物をしながら考えたこと
新型コロナワクチンに使用されているmRNAでは、原核生物で作られたDNAを真核生物で使用するために、転写後RNAプロセッシングが行われている。

ざっとみると、プラスミドは大腸菌で作られ、その後、試験管内でmRNAに転写され、人で翻訳できるように、まず、5’端にキャップ構造が付加される。



さらに、下の図の4にあるような、ポリAテールを付加するプロセスが行われる。

真核生物では、この転写後RNAプロセッシングを開始するために、転写されたRNAには様々なファクターと呼ばれるタンパク質が結合している。

インビトロトランスクリプションと呼ばれる上記の操作で、はたして、転写後RNAプロセッシングがうまく行われるのかどうか考察してみたいと思う。

T7ポリメラーゼと原核生物が使用するポリメラーゼの違いも詳しく調べてみたい。

続く

生後2ヵ月の同時接種が本当に危険であること

2023-10-27 | バージョン
2023年6月23日に接種した2カ月齢の女の子も亡くなっている。
2023年の5月と6月には、毎月一人の2ヵ月齢ワクチンの死亡が報告されている。



リマ・ライボー医師が暴露した「グレート・カリング」が始まっているかのよう。


彼女はビデオの中でワクチンの「スクワレン」がその役割を果たすと言っていたが、むしろ帯状疱疹ワクチンのシングリックスが止めを刺すのではないのか。





ワクチンのせいだとは露にも思わないけれど

2023-10-26 | 新型コロナワクチン被害
mRNAのキャップ構造を発見した研究者
6月下旬、古市さんは自宅のある神奈川県鎌倉市内の体育館でワクチン接種を受けた。順番を待つ大勢の人を見て「こんなにたくさんの人の体に、私の発見が入っていくのか」と喜びを感じたという。 

「RNAは、情報を伝える使い走りのように見られていたが、謎だらけで面白いと直感した」と振り返る。ただ、壊れやすく「何十億人もを救う薬やワクチンになるとは考えもしなかった」という。  

2022年10月8日に亡くなっている      




雑感 その7

2023-10-23 | 編み物をしながら考えたこと
BBCやNHKが一面を割いて報道することは、ディストラクションであることが多い。今回のイスラエルとハマスの衝突も、何かを隠すためのディストラクションだという意見がある。

おそらく、パンデミック条約と中央銀行デジタル通貨が着実に進んでいること、それからポーランドの次期首相候補が自国も含めて東欧のいくつかの国をドイツの支配下に置こうとしているらしい。バヴァリア(バイエルン)の野望なのか。

直近のビデオで、リチャードヴェルナー博士が、デジタル通貨になると、自分のお金を使いたいときに役人に許可をもらわないといけなくなると言っていた。

そういえば最近読んだ本には、RNA農薬なる言葉が出ていた。

どうもウイルス学とか分子生物学の講義を聞いていると、タンパク質よりもRNAの方が触媒としては能力が高いのではないかと思えてくる。

DNAからタンパク質を合成する過程に、たくさんのタンパク質が必要とされている。それらのタンパク質はどうやって合成されたのか、不思議に思う。母体から?

鳥の卵のなかにはどんなタンパク質があるのだろうか。

アポトーシスで細胞が死ぬ際にも、様々なタンパク質が使われるらしい。過酸化水素で代用できないのだろうか。

米国では、基礎科学の研究には予算がつかないとヴィンセントが言っていた。ウイルス学の講義では、早口に様々な仮説を羅列するだけで終わっていることが多い。

逆転写酵素の発見は2つの研究室から同時に発表されたので、それを信じた人が多かったらしい。独立に複数の研究者が発見したら、それは真実だろうと考えられやすいからだ。実際には、論文発表する前に学会で聞いた研究をバルティモアがその研究とは違うウイルスと違う方法で実験しただけらしい。この実験結果に対して、ヴィンセントが、DNAへの逆転写の速度がとても速いとコメントしていた。

DNAの塩基の部分だけ置換する酵素もあるらしいから、バルティモアの実験の妥当性をもう一度見直して欲しいと思う。


バルティモアには前科(実際には後科)がいくつかあるから。

目や爪や髪に取り込まれる核酸アナログ

2023-10-21 | 編み物をしながら考えたこと
富士フィルムのアビガンの数奇な副作用
RNAウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRP、RNA複製酵素)にプリンヌクレオシド(アデノシンおよびグアノシン)と競合して取り込まれ、取り込まれた部位以降のRNA鎖の伸長を阻害するchain terminator(伸長阻止薬)として作用する



新型コロナウイルスの治療中に目が青色に変わる事例が2021年12月にインドで発生した。[167]この事例の場合は角膜が青く変色しているのが確認された。そのほかにも2023年4月ににも生後6ヶ月の男児でも目の色の変色が確認された。この男児は投与を停止してから5日目に目の色が正常に戻ったことが確認されている。そのほかにも目が蛍光を示したり爪や髪に紫外線ライトを照射した結果、蛍光が確認された事例もある。ファビピラビルを投与して体の一部が変色した事例は複数件報告されているが、詳細は明らかにはなっていない。

サイトからコピー

画像は写真Aが「ファビピラビルの錠剤に紫外線ライトを照射した様子」で、写真Bが「ファビピラビル錠剤を割ったものに紫外線ライトを照射した様子」、写真Cが「ファビピラビル錠剤を水に溶解したものと男性の手に紫外線ライトを照射した様子」です。写真Cを見ると、男性の手とファビピラビル水溶液が同様に白く光っていることが分かります。



ピラジンに色々ついているから、蛍光物質が作られやすいのかもしれない。


前立腺がんとHPVが関連しているという論文がでている

2023-10-19 | 編み物をしながら考えたこと




以前、前立腺がんとRXMV(異種指向性マウス白血病ウイルス関連ウイルス)が関連しているという論文がでて、NIHなども「そうだそうだ」と賛同していた。ところが、RXMVが慢性疲労症候群とも関連しているという論文がでて、アメリカの輸血用血液がこのウイルスで汚染されているという報告の後、NIHがこのウイルスの汚染を否定するために世界中にサンプルを送付して検査してもらい、「汚染されていない」という結論を出している。

慢性疲労症候群の論文は、ジュディ・ミコヴィッツ博士がラストオーサーであったが、日本でサンプルを検査したのは確か宮沢孝幸先生だと思う。


ミコヴィッツ博士も宮沢先生も、ウイルス病因説に囚われているけれども、それぞれの科学に誠実なんだと思っている。

ランカ博士は、バクテリオファージが細菌に対するウイルスではなく、細菌のゲノムDNAを保存する役割を果たしていることを論文で発表している。海中にはバクテリオファージが無数に漂っている地域があって、そこではすべてのバクテリオファージがおなじDNAを持っていると話していた。


宮沢先生の論文
血液ビジネスは、キッシンジャーやソロスが関与している闇の深いビジネスである。


D型肝炎ウイルスが実に嘘っぽいとうこと

2023-10-19 | 編み物をしながら考えたこと

2012年のヴィンセントのウイルス学の講義を聞いていたら、D型肝炎ウイルスの話をしていた。日本は、世界屈指の感染国であるらしい。



ウィキペディアによると、このウイルスはマイナス鎖RNAウイルスであるのに、RNAポリメラーゼがウイルスのゲノムにコードされていないのに、なぜか複製できるという不思議なウイルスだと書いてあった。





「しかし、D型肝炎ウイルスが、宿主の細胞の持つRNA合成酵素では合成できないはずのマイナス鎖のRNAウイルスのゲノムを、一体どうやって宿主に合成させているのかは、1998年現在、謎となっている[8]。」

ヴィンセントは講義中、宿主の細胞がRNAポリメラーゼを持っているはずだと言っている。

英語のウィキペディアには、この部分の説明として、以下のように、ウイルスのRNA ゲノムが折り畳まれた棒状の構造をしているため、つまり、部分的に二本鎖になっているので、(宿主の)RNA ポリメラーゼが、このRNA ゲノムを二本鎖 DNA として扱うことができるのだと書いてある。

そして、これが、『DNA 依存性ポリメラーゼを RNA 依存性ポリメラーゼとして使用できる唯一の既知の動物病原体となる』と例外を設けている。

ウイルス学では、ウイルスの存在を肯定するために、たくさんの例外を設けている。新型コロナウイルスの翻訳や複製にもたくさんの例外が設けられていた。一番最初に発見されたウイルスであるタバコモザイクウイルスの病態と、土壌の亜鉛、マグネシウム、マンガンなどの微量金属元素の不足による病態が酷似していること、ウイルスの増殖にがん細胞を使用すれば、様々な遺伝子を含むエクソソームが生成されても不思議ではないこと、80年代にHIVに感染していつの間にかHIVが消えている人がたくさんいたこと、ウイルス周辺の科学はものすごくいい加減であることに疑問を持たないのだろうか。

英語のウィキペディア

Since the HDV genome does not code for an RNA polymerase to replicate the virus' genome, the virus makes use of the host cellular RNA polymerases. Initially thought to use just RNA polymerase II,[23][24] now RNA polymerases I and III have also been shown to be involved in HDV replication.[25] Normally RNA polymerase II utilizes DNA as a template and produces mRNA. Consequently, if HDV indeed utilizes RNA polymerase II during replication, it would be the only known animal pathogen capable of using a DNA-dependent polymerase as an RNA-dependent polymerase.[citation needed]

HDV ゲノムはウイルスのゲノムを複製するための RNA ポリメラーゼをコードしていないため、ウイルスは宿主細胞の RNA ポリメラーゼを利用する。 当初は RNA ポリメラーゼ II のみを使用すると考えられていたが [23] [24]、現在では RNA ポリメラーゼ I および III も HDV 複製に関与していることが示されている [25]。 通常、RNAポリメラーゼIIはDNAを鋳型として利用し、mRNAを生成する。 したがって、HDV が実際に複製中に RNA ポリメラーゼ II を利用するのであれば、HDV は DNA 依存性ポリメラーゼを RNA 依存性ポリメラーゼとして使用できる唯一の既知の動物病原体となるであろう。[要出典]

The RNA polymerases treat the RNA genome as double-stranded DNA due to the folded rod-like structure it is in. Three forms of RNA are made; circular genomic RNA, circular complementary antigenomic RNA, and a linear polyadenylated antigenomic RNA, which is the mRNA containing the open reading frame for the HDAg. Synthesis of antigenomic RNA occurs in the nucleolus, mediated by RNA polymerase I, whereas synthesis of genomic RNA takes place in the nucleoplasm, mediated by RNA polymerase II.[26] 

(このウイルスの)RNA ゲノムは折り畳まれた棒状の構造をしているため、(宿主の)RNA ポリメラーゼは、RNA ゲノムを二本鎖 DNA として扱う。RNA は、  環状ゲノム RNA、相補的環状アンチゲノム RNA、および直鎖状ポリアデニル化アンチゲノム RNA (これが、HDAg のオープン リーディング フレームを含む mRNAである)の、3 つの形態で作られる。アンチゲノムRNAの合成はRNAポリメラーゼIを介して核小体で起こり、一方、ゲノムRNAの合成はRNAポリメラーゼIIを介して核質で行われる[26]。 

HDV RNA is synthesized first as linear RNA that contains many copies of the genome. The genomic and antigenomic RNA contain a sequence of 85 nucleotides, the hepatitis delta virus ribozyme, that acts as a ribozyme, which self-cleaves the linear RNA into monomers. These monomers are then ligated to form circular RNA.[27][28]

HDV RNA は、ゲノムの多くのコピーを含む直鎖状 RNA として まず合成される。 ゲノム RNA とアンチゲノム RNA には、リボザイムとして機能するデルタ肝炎ウイルス リボザイムである85個のヌクレオチドの配列が含まれており、直鎖状 RNA を自己切断してモノマーとする。これらのモノマーが連結されて環状 RNA が形成さる [27] [28]。

雑感 その6

2023-10-16 | 編み物をしながら考えたこと
SV40って何だろうと考えてみた。

ヒトの細胞には、環状の二本鎖DNAが多種類含まれているらしい。

以下の論文では、4つのカテゴリーに分けている。
(1)細菌由来のDNA
(2)環状二本鎖DNAをゲノムに持つウイルス
(3)ミトコンドリアのゲノム
(4)染色体外DNA


このうちの、(4)染色体外DNA に分類される、微小環状DNAに、SV40と似ているものがある。

たとえば、こんな記述があった。

Analyses of DMs have shown involvement of various genes such as c-myc, mdm2, and EGFR (94–96), which are intimately connected to neoplastic processes (97,98).
(二重微小染色体の分析を行ったところ、腫瘍形成過程に密接に関連するc-myc、mdmd2やEGFRなどの様々な遺伝子が含まれていることが示された。)

微小環状DNAは、加齢や発癌などの遺伝子の不安定化と関連して、存在しているらしい。

ヒトのがん細胞からウイルスを分離したとしても、それが、ウイルスのゲノムなのか、あるいは、微小環状DNAなのかは、どうやって区別するのだろうか。

微小環状DNAの形成モデル


dのエピソームモデルは、SV40のDNA複製モデルとよく似ている。


SV40のゲノムのサイズは5200bp程度である。




spcDNA(small polydispersed DNA)のサイズは、100から10000塩基対となっていて、SV40のサイズと矛盾しない。

HIVやHPVのゲノムも、外来のウイルスのものではなく、加齢や発癌によって細胞の染色体から作られたこういった微小DNAやその転写物である可能性も考えてみなくてはいけないと思う。

帯状疱疹ワクチンのシングリックス接種後、プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病) 2ケース

2023-10-15 | VAERSから
男性
2019年6月17日 シングリックス接種
2019年9月1日 発症



女性
2022年10月19日 シングリックスと肺炎球菌ワクチン同時接種
2022年12月4日 発症



生後2ヵ月の同時接種がとても危険なこと

2023-10-14 | 資料

2023年7月25日、生後2ヵ月の女の子が、6種混合ワクチンと髄膜炎ワクチンとロタウイルスワクチンを接種した翌日、死亡しました。


日本でも、毎年数人の2ヵ月齢の赤ちゃんが、同時接種の直後に亡くなっています。3か月齢の同時接種でも、同じように、赤ちゃんが犠牲になっています。







危険なワクチンを推奨する斎藤昭彦教授

2023-10-12 | 子宮頸がんワクチン関連資料
どうしてこんな役回りを引き受けているんだろう。

2023年10月6日
すべての小児に新型コロナワクチンの接種を推奨する斎藤昭彦教授






2016年、HPVワクチンの副反応は心因性だと主張している斎藤昭彦教授



雑感 その5

2023-10-12 | 編み物をしながら考えたこと
RNAの修飾について調べていた時に、この記事をみつけ


さらに、同じ研究室のアンチコドンのウラシルのタウリン修飾が、コドンの冗長性を保証しているという話を読んだ。


MELASという難病の患者さんは、ミトコンドリアのロイシンtRNAに点変異があって、アンチコドンのウラシルにタウリン修飾ができず、タンパク質の翻訳が正常に行われない。

タウリンは、こんな構造をしている。


ロイシンのtRNAのアンチコドンの3番目のウラシルにタウリンが修飾していると、このウラシルは、アデニンだけでなく、グアニンも認識できるという。

RNAの塩基は4種類(A,G,C,U)あって、3つの塩基で一つのアミノ酸をコードしているから、4x4x4=64個の異なるアミノ酸をコードできるが、身体が必要なアミノ酸は20種類なので、複数のコドンが同じアミノ酸をコードしている。これが、コドンの冗長性である。

コドン表をみると、最初の2つの塩基が一緒の場合、3番目のAとGは、UとCはそれぞれ区別をしないケースが多いことの理由の片方が、タウリンが3番目のアンチコドンに結合するかららしい。

私はずっと、ロイシンのtRNAには、アンチコドンがAAUとAACの両方存在しているのかと思っていたが、自然はよりシンプルな方法でことに対処している。オッカムの剃刀。(コロナのゲノムの複雑さは、誰かがコンピューターで作ったという説を補強している)



それぞれの塩基の構造は下の図のようになっている。

下の図のように、UはAと水素結合を2つ作り、GとCは水素結合を3つ作る。




ロイシンのtRNAのアンチコドンのUがGを認識できるということは、タウリンがUに結合すると、UがCのようにふるまえるということになる。

UとCの違いは、トップがアミノ基(NH2)か酸素(=O)であるかとその隣の窒素に水素があるか2重結合であるかどうかであるが、タウリンがあることで、窒素の上の水素がとれて、余った電子が二重結合をつくって、酸素の二重結合がはずれて、その酸素上の電子に水素が結合し水酸基(OH)になるんだろうという予測が成り立つ。

鈴木教授の論文だと、右側のようにウラシルが修飾されると解説している。



ウラシルに結合した緑の部分がタウリンで、茶色の部分は5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸由来のメチレン基である。

タウリンの硫酸基の部分がマイナスになってタウリンのNHにもう一つ水素がついてプラスになり、ウラシルのNHのHが硫酸に移って、タウリンのNHの余分なHがウラシルの酸素に移ったら、ウラシルがシトシンのように、グアニンに3つの水素結合で結合できることになる。こんな感じだと思う。

DNAの場合は、チアミンの=Oの隣にメチル基がついていて保護されている。ウラシルとチアミンを比べた時、メチル基があるかないかで、転位反応が起こるかどうかも変わってくる。

自然はほぼ完ぺきなのに、存在が証明されていないウイルスのためのワクチンを打って均衡を崩すなどは以ての外である。