への次郎 「これ、何?」
テーブルに置かれた小包、妹が送ってきたものでした。開けてみると、
への次郎 「あっ! クワイだ」
右半分は、妹が育てた里芋でした。
クワイは、「食べるとめが出る」正月の縁起物です。
への次郎 「いい、色だ」
ふるさと福山市は、クワイ生産量日本一。シェア70%を占めます。今年も妹の旦那が収穫の手伝いに行って、もらってきたようです。ふるさとでは正月料理に欠かせませんが、わが家では、クワイチップスにします。
里芋、いまでは年中食べられますが、旬はこの時期。
出荷できそうなほど立派!
奥さん 「里芋、煮ようか?」
この日の夜、食卓に登場しました。寅さんも好きな芋の煮っころがしです。
お酒は兄が送ってくれた呉の地酒雨後の月。
寅さんのように、箸で芋を突き刺して口に放り込みました。里芋独特のねっとりした食感。ゆっくり噛んでいくと、ふるさとの香りがしたような気がしました。
への次郎 「芋も酒も、うまいッ!」