チェンマイ旧市街の東側,ターペー門から延びるターペー通りは,ナワラット橋を渡るとシャロンムアン通りと名前を変えます。チェンマイ駅を右手に見ながらさらに進むと,やがてスーパーハイウェイにぶつかります。
ここに,写真のホテル,“POY LUANG”があります。
しかし,このホテルに宿泊することはできません。なぜなら,既に営業をやめてしまっているからです。
POY LUANGは,かれこれ20年近く前,私がチェンマイで初めて泊まったホテルです。市街地には遠かったですが,落ち着いた雰囲気のなかなか捨てがたいホテルでした。屋上には円形の部分がありますが,そこには“ダイアナ”というラウンジがあり,ライブ演奏が行われていました。
その後,毎年のようにチェンマイを訪れましたが,市街地から遠いため以後POY LUANGを利用することはありませんでした。
いつしか時は流れ,やがてPOY LUANGは営業をやめたことを知りました。久しぶりに訪れたそこは,閉鎖されていて敷地に立ち入ることはできません。隙間から覗いてみると,敷地は荒れ放題に荒れ,草も伸び放題。一抹の寂しさを感じざるを得ませんでした。
知っているものが消えていくというのは,寂しいものです。
【写真:2003年08月12日,チェンマイにて】