4メートルくらいの距離から怒涛のように途切れなくくるしみの声が押し寄せてきた。
ここ数ヶ月平和に眠る間も無く責め立てられ突き上げられる場にいるひとの溺れるような心地が伝わってきた。
(もちろんそれだけの理由はある、にせよ)
あふれ出る苦しみと憤慨と自己正当化と憎しみと苦しみと憤慨と自己正当化と苦しみと。
その波を浴びるように聞いていた。
4メートルくらいの距離から怒涛のように途切れなくくるしみの声が押し寄せてきた。
ここ数ヶ月平和に眠る間も無く責め立てられ突き上げられる場にいるひとの溺れるような心地が伝わってきた。
(もちろんそれだけの理由はある、にせよ)
あふれ出る苦しみと憤慨と自己正当化と憎しみと苦しみと憤慨と自己正当化と苦しみと。
その波を浴びるように聞いていた。
年末の人混みを避けつつ何軒かのぞいた果てにたどり着いたガーデンカフェで、大きすぎるケーキを半分ずつ、それとマグにたっぷりのコーヒー。
仕事の仲間と何も気にせずに時々「うそー!」って言いながらしゃべるのは楽しいね。
長い仕事が終わった友だちがはるばる年に一度焼く貴重なブツを届けにきてくれた。
街のあちこちでみかけて食べたいなと思ったけど、一本三千円、一切れ450円という値段に怯んでやめた。だって絶対アレほどは美味しくない。
去年初めてもらった時その美味しさに驚愕して、別のお友達に「これから毎年彼女とクリスマス前に忘年会を予定する計画」を持ちかけた。
今年は仕事やその他でそれが叶わず密かにかなしく思っていたら届けますよとメッセージをもらった。
(胸の中で小躍り)
欲しいと思う何かをもらって喜ぶきもち。
一端では欲で執着であるものの対極にある可愛らしく楽しくうれしい端っこであるクリスマス、のお菓子。
ありがとうありがとう&メリークリスマス
または ハッピー ホリデーズ
せめて プレイ フォー ピース
トゥーオール
そうか、お金について能力が高いということはそれだけではない、言葉も通じない初めての街にいても、決して騙されることはないということなんだ。つまり世知Qが高い、ただ知識があるだけではなく、圧倒的に知識情報的に強者であるということ。
何があっても生き残る軍人の強さとはまた違うけれど、やはりとても、世界でもトップレベルに強い人たちなんだなということが腑に落ちていった。
そしてそれはその人たちの歴史の深い傷と無関係ではない。苦しみが、彼らの言葉を使えば闇が深いから、二度と落ちないようにとつかんだ力。
闇と光、陰と陽。
一見別のもののようだけれど二つの面を持つひとつの姿、そのイメージが立ち上がるように揺れるバスの暗い窓に映って流れていった。
日没を過ぎたら
電気のスイッチに触れてはいけない
トイレットペーパーをちぎってもいけない
電子機器に触れてはいけないし
乗り物に乗ってもいけない
お金を払ってもいけないから外食もできないし
代わりに買って欲しいと頼むのはだめだけど
(聞こえるように)
お腹すいたなあとつぶやくのはOK
だんだん景色がファンタジーになっていって私の住む世界はえーっとどこだったかな。
ここはレッドデータガールとか海獣のこどもとかローリングサンダーとかそういう世界だったか。
少しずつ周りに法螺貝が増えてるというのもひとつ。
近所の郵便局の前に住んでる友だちも法螺貝を吹く(正確には立てるという)んだけど、案外練習する場所がないんだって。
先達にはそんなもん練習するもんじゃないって言われるけど、いざお山に行ってピャーと寝ぼけた音じゃ情けないから音が出るくらいはせめて。
だから定期的に仲間と新宿のスタジオを借りるんだ。
西と東じゃ移動時の携帯仕様(体の前/後ろ)が違う。
立てる時にはお水を少し入れるんだよ。
兼業の山伏の場合もあるけどただ法螺貝だけの人もいる。
なんかその、無駄に法螺貝知識が増えてってるんだけど。
そもそも山伏ってノームとか赤鬼とかそういう昔話カテゴリーのものだと思ってたら、今も本当にいるって聞いて最初はびっくりしたんだよな。
大学の教員で山伏ですって自己紹介したひとがいたっけ。テレビ局と山伏、とか、宿の女将さん/山伏とか。
えー、まゆちゃんのお母さん、山伏なの?ってそんなセリフが口から出てくるって自分で言っててびっくりするよ。
ああついに。
くだらなく楽しく見ている動画(世界中を旅するアメリカの夫婦のvlog)の最新回がYamagata Japan with Yamabushi priest だった。