日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

すてきだね

2023年12月02日 | 出会った人たち

何年か前にご一緒した本当に優秀な人がある時私の仕事を褒めてくれたのが嬉しかった。


その仕事が終わる時、実は今回が最後なんですと教わった。


初めての子どもが春に産まれる予定なので、子育てをする、それから地球温暖化対策のための研究に大学に戻ることを決めたのだと言う。


私ごととして、そしてプロフェッションとして彼は未来に取り組むことを選んだんだろう。


新生児の世話と研究はきっと大変だけれど、きっと上手にやっていったと思う。


今ではその大学で教えていることを知った。


お子さんはもうだいぶ大きくなったろう。


かっこいいなあ。






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満月の夜に

2023年10月28日 | 出会った人たち

娘が教えてくれる話を少しだけぼんやりと聞くのが好きだ。


これは娘が遊んでいたゲームの中の話。


今のゲームは世界中の人が遊ぶことができるから、時には自動翻訳を使いながら外国の人と仲良くなることがある。


ある中国の人がとても優しい人でみんなにとても慕われていた。


今夜はすごく調子が悪いんだといえば、何も話さなくていいです、眠れるまでずっとピアノを弾いていてあげる、というような人だったから。


短い言葉をやりとりするだけでも、その人の誠実で深い人柄は多くの人の心に触れたんだという。


ところがある時、私はもうここにいられない、と言い残してその人が消えた。

私の口から出る言葉はもう私ではない、というようなことを言って。

みんなとても寂しんだけれど、どこの誰だかわかるすべもない。

いつかここに戻ってきたあの人にまた会えるだろうかと話す以外何もできない。


だから時折満月の夜には、集まった人たちでピアノを弾くんだという。


静かに、その人を想って。


夜空の下で。






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すき

2023年09月26日 | 出会った人たち
朝マミさんにあいたいなって思って寝返りをうった

そしたらメッセージが来て会えたのでうれしかった

私さあ

気がついたんだよね

すきっていうのに理屈も理由もない

すきだからすき

理由も理屈も後付けだよ










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横須賀線

2023年08月07日 | 出会った人たち

今月の集まりに向かう時、珍しく開始時間ちょうどくらいの電車に乗れた。

目的地の山門に近いのは先頭車両だ。


呼ばれて下を見たら仲間が座っていて、次の駅で空いたので隣に座った。


向かいのドアの横には別の仲間が立っている。


気がつかないね、と私たちが話していても、ドア横の彼女は空になったコーヒーのカップを手に本を読む横顔を見せている。

時折視線を外に向けて、一心にという感じでもなかったけれど、きっとその世界にひたっていたんだろう。


駅を降りる時に言葉を交わしたけれど、まだ少しどこか別のところにいるようだった。


後で彼女の投稿を見かけて、その哲学者の本を読み新しい学を立ち上げる決意を強くしたとあった。


もしかしたら誰にも気がつかれず電車に揺れながら未来が固まるその瞬間を、私は外から見ていたのかもしれない。


著者との対談が決まったとのこと。


きっと沢山の人を救うことになるその道のりに、困難より大きな祝福と多くの追い風がありますよう。






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船長

2023年07月06日 | 出会った人たち

出張先の海辺の街でチェックイン。


 私的にはとんでもないことが発覚した。

10分もいることができない地下の行燈部屋が今日から二日間の宿だという。よく見たらウェブサイトにも訳あり部屋とある、そういうことは相談してくれないと。

担当者に渾身のクレームメールを書いたんだけど、どうしようもないらしくすっごいピンチは変わらなかった。


もう一度部屋に入って自分を騙そうと挑戦したけど、無理。

いられない、ましてや泊まれない。

帰宅したら朝間に合わない、周辺に宿はない。


泣きそうになってたら男気溢れる船長が代わってあげるよ、と言ってくれた。

自分は大丈夫、船に窓はないしね、と。


船長は小山みたいに大きくて、ハートもおっきくて、でも目はかわいく優しい。

昔は水泳選手だったし、SPだったから「武器はぜんぶ使える」らしい。

船をもっててばんばん稼いでる。

家族も多くて奥さんはふたり。


なにより私に窓のある部屋をくれた。


船長、むちゃくちゃかっこいい。






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