花束

思い通りにならない世の中を

なんとかねじ伏せようとするのではなく

あるいは否定するのではなく

ああ思い通りにならないんだなあと

そのまま受け止めるのはどうだろう

がんばることを否定するわけじゃないけれど

あなたより大きいものや

あなたと同じたくさんのそれぞれの人間が

存在するという視野をもつのはどうだろう

世界は脳内である

と同時に

世界は脳内ではない

新しい世界と少しずつ仲良くなるのは

どうだろう

抽象的でないリアルなことから

手を動かして身体を使って

生きてみるのはどうだろう