夏の山で坐禅仲間との懇親会。
突拍子もない話、ファンタジーな話、不思議な話。
いろんな話を聞いたけど一番不思議だったのは坐禅の師匠、一照さんの昔話だ。
神戸の大震災の日に一照さんは旧友らと3人で深酒をした。
朝方用事があるから俺はこれでと言った友人に「何言ってんだお前、俺たちはついていく」と言って行った料亭で二人の人物に会ったそうだ。
Long story short
その深酒と酔った勢いがなければ、この時のここにある全てはなかった。
師匠はアメリカから日本に(その時には)帰らなかった。
坐禅会は(その時には)始まらなかった。
帰国してその町に来ることにはならなかった。
私もGRACEで師匠に会わず坐禅会でりえさんにも藤原さんにも会わず、無心研も始まらず、そこの仲間の誰にも会わず、坐禅合宿もなく、つまりなにもなかった。
次元カーテンを何枚かめくって。
糸電話で会話できるとして。
えーと、そちらのあなた/わたしは何してますか?
その夜師匠が深酒しなかった場合。