日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

その夜彼らは深酒をした

2024年10月15日 | 命について

夏の山で坐禅仲間との懇親会。


突拍子もない話、ファンタジーな話、不思議な話。

いろんな話を聞いたけど一番不思議だったのは坐禅の師匠、一照さんの昔話だ。


神戸の大震災の日に一照さんは旧友らと3人で深酒をした。

朝方用事があるから俺はこれでと言った友人に「何言ってんだお前、俺たちはついていく」と言って行った料亭で二人の人物に会ったそうだ。


Long story short 


その深酒と酔った勢いがなければ、この時のここにある全てはなかった。


師匠はアメリカから日本に(その時には)帰らなかった。

坐禅会は(その時には)始まらなかった。

帰国してその町に来ることにはならなかった。

私もGRACEで師匠に会わず坐禅会でりえさんにも藤原さんにも会わず、無心研も始まらず、そこの仲間の誰にも会わず、坐禅合宿もなく、つまりなにもなかった。


次元カーテンを何枚かめくって。


糸電話で会話できるとして。


えーと、そちらのあなた/わたしは何してますか?


その夜師匠が深酒しなかった場合。





円覚寺にて風船を膨らませつつ写真を撮る一照さん


コメント

ヤンキーカンノン

2024年10月14日 | 出会った人たち

このところの私の体の師匠は、いいとこのお嬢様であり奥様でもあるんだけど、野生味爆発の神キャラで柄が悪く口が悪い。

ついでに関西弁。


あほか、はざら。


うんこやで、もよくある。


「ちょっと待ってちょっと待って今回いいこといっぱい言うねん」って言うけど内容以前に「ゲボ吐くで」が面白くてげらげら笑っちゃう。


もちろん口が悪いだけなら笑えない。

彼女から溢れてくる笑い混じりの圧倒的な肯定のパワーで楽しくなって笑うんだ。


さてそれは前置きで。


少し前のこと。


ぶつぶつと息子が掃除機をかけてくれないとか、家事で疲れちゃうとか、なんだったかもう内容も忘れたようなことを彼女に愚痴ってた。


返事がなかったから彼女を見たら、静かに光る顔でちょっと笑って「よかったな。ふつーのことを文句言えるようになって」と言った。


よかったな、がだんだん沁みてきて無口になった。














コメント

怒鳴ればよかった

2024年10月10日 | 新しい私

こどもと話してた。


「それはあれだね、あなたの中に統一されてない意見があってひとりのやつがばーっと楽しく走って行った後にうにうにしてる違うやつが足をひっぱって転ぶ、みたいないつものやつ。

誰でもみんなそんなふうだよ。

若いひとなんて特に。

苦労しながらなんとかかんとかやっていく、そうするといつの間にか大きく転ばなくなる。

こういうやつがいる、こういうやつもいる、そうなんだなとただ見ていればいいよ」


長い年月と困難の果てに、誰もが苦しむ自分の中のいざこざが鎮まり、ついに私の天下は統一された。


だから最近は悪い私もずるい私もせこい私も堂々と顔を出すのだ。

だってそうでしょう。

尊い自分の大切なピース。

なんの遠慮がいるものか。


そうして考えるに私はかつていいひと(をやり)すぎたし、話がわかり(そうな顔をし)すぎたし、自分の理想であろうとしすぎた(まあその努力自体はいいんだけど)


その時はそれとして、今なら違うなと思う。


あれもこれも。


ふざけんな、って怒鳴ればよかった。


いや、過去はいいんだ。


これからじゃんじゃん怒鳴っていくつもり。












コメント

もう!

2024年10月09日 | 日記

昨日まではクーラーだったのに!

暑い暑いと使った団扇がベッドサイドにあるのを恨めしげにながめて(触らないししまわない)


昨日までは夏物だったのに!

しまっておいた衣装ケースからずるずるとセーターやストールを引きずり出す。


昨日までは氷を入れて持ち歩いていたのに!

熱いお茶を水筒に入れる。


外は冷たい雨。






コメント

モルモット

2024年10月08日 | 日記

こどもがまだ小さい時に


バニラだかモカだかクリームだかいう名前のモルモットを教室で飼っていて


毛を逆撫でる方向に撫でると(多分嫌だから?)きゅーきゅー鳴くんだよとこどもが教えてくれた


えーいいなあ

おかあさんも撫でてみたい


ある時学校に行く用事があって、こどもとふたり誰もいない教室に忍びこんだ


そのこを撫でさせてもらったら


ほんとうに小さな声できゅーきゅーいった


楽しかったなあ


ごめんね、バニラ/モカ/クリーム









コメント