
母の命日に集まった人達は、思い出話に話が咲きました。

森に風が抜ける。
汗をうっすらかいて少し休む。
身体にそよ風が気持ちよい。
一昨日、カフェで飲み会を開いてくださったお客様が、
会津産のこごみとわさび菜を届けてくださいました。
365日、仕事か遊びで忙しい方たちです。
昨日は、渓流釣りと山菜取りをされたようです。
おすそ分けのこごみは、きれいに洗われており、産毛は除かれていました。
茎の色は濃く、香りも強いものでした。つまり、美味しかった。
お昼過ぎに、「開いているかい」と電話がありました。
これから行くからと4人の男たちが来ました。
昼過ぎからゆっくり飲めるところはないらしい。
各家庭は難しい。それならとカフェに来られました。
近くの魚屋から刺身を取り、お好み焼きで飲み始められました。
持ち込んだ酒で盛りあがっておられました。
今日のタイトルは、「隠れ家」です。
藤沢周平の町ものにお茶屋が登場します。
危ない関係の男女の密会の場所がお茶屋でした。
カフェではそんな具合にはいかないまでも、
ゆっくりと気の合ったものどおしが、きままな時間を過ごすには絶好の場所です。
一人になりたい人も来ると良いなと思います。
私達は、まったく干渉しません。
テレビもラジオもありません。
時々音楽を流します。
話したい人とだけ会話を楽しんでいます。
ちょっとお茶をしたいと近所の奥様が来られます。
娘の里帰りに、カフェに行ってみようか。
積もる話をして、満足顔で帰られます。
美味しいケーキかパンでコーヒーか紅茶をすする。
寸暇が癒しの時間となります。
小さい頃の冬の遊びの中に、隠れ家づくりがありました。
竹や木で柱を組み、笹で屋根と壁を葺き、床は落ち葉でふかふかにしました。
炉をきり、火鉢を構え持ち込んだ炭で暖をとりました。
炭火の上には、持ち寄った餅を載せました。
気ままの演出。
家庭とは少し違う、お金が少しだけかかる茶飲みです。
仕入と売価に開きがありません。まだまだです。
口コミを信じている商売です。
まだまだ余裕がありません。
訪ねてくださった皆様の似顔絵を描かなければなりません。
頑張るね。
雨の日の いつかはきっと 傘になる
2017年4月30日