本音が言える。
先輩の本音は、保険で手に入ったドライバーが
ことのほか気に入ってしまい、私に渡すのが惜しくなったのでした。
皆さん本音でどれだけ話が出来ていますか。
そして、これまで話してこられましたか。
イチローの活躍は、優れたバッティングセンスだけではなかったのです。
''EQ''が高いのです。
EQとは、“場の空気を読む力”を心理学の世界では
「ソーシャル・インテリジェンス(社会的知能)」と呼ぶのです。
スポーツの世界でも、仕事でも、「使ってもらってなんぼ」です。
イチローは孤高の人ではなかったのです。
その場に溶け込む力が優れていたから、チームプレーの野球の世界で
個人の成果を挙げられたのです。
本音が言えることは、なかなか出来ないのです。
人の地位が高くなっていくと、なかなか本音が言えないものらしい。
そうですか。
仮に見えた本音が、自分中心のものであったら、
傍のものは、がっかりします。エライ人であればあるほどそうです。
本音は言えなければならないのです。
家庭では、本音でものを言うほどこじれないように思います。
反面、墓場まで持って行く本音もあります。
本音とは、「真の音色とも建前を取り除いた本当の気持ち」と
広辞苑に出ていました。
お寺の鐘を撞く時、意外に大きな音がします。
少し気恥ずかしいですが、爽快感もあります。
撞いちゃった。
言っちゃった。
本音も同じような感覚で言いたいものです。
ぶっちゃけでも良いのです。
きっと摩擦が生じることでしょう。
場の空気を読めよということにもなるかもしれません。
それでも本音が良いのです。
私達は、「真の音色」を聞きたいのです。
多少ずれていても、大目に見ようではありませんか。
そこから解決策が出てくれば儲けものです。
私は、本音を言わなかったばかりに破局を迎えたことが何度かあります。
格好をつける必要はないのです。それが私なのですから。
次の本音は、人を唸らせることになるかもしれないからです。
本音で言わない限り、それはないのです。
本音は、多少本当の気持ちとはずれているものです。
どこかで良く思われたいと、知らずに脚色するのです。
それでも本音でものを言う努力をしなければなりません。
場は与えられるものではありません。
私達が、本音に耐えられる強い気持ちと温かい雰囲気を
持たなければならないのです。
だから本音が出てくるのです。
議事録が先にできるような根回しの会議とは対極の世界です。
何が飛び出しても慌てない会議です。
無邪気な子供の本音がどんなに可愛いことか、
万人が許せるのです。
本音で話ができる。
私が、新しい妻に選んだ一番の理由です。
古代杉 揺るがぬ岩の 上に建つ
2015年5月31日