故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

身辺整理

2017-05-31 07:11:41 | よもやま話

「さざ波」というタイトルです。



今日のテーマは、「身辺整理」です。
子のためというより自分のためです。
一年以上、音信不通のメールを削除しました。
いつかは役に立つと集めた情報も捨てました。
これで軽くなったとも思えません。
柵(しがらみ)は、捨てきれぬものです。

身動きがとれぬほど溜め込んだものを整理するだけです。

若い人と音信不通になるのは辛いものがあります。
半年ぶりにメールをくれました。
やはり、心配した通り心身共に疲れ切っていたようでした。

若い人を励ますことはできないものです。
黙って聞いてあげるしかない。
あなたの友人でサポーターです。
若い人にとって、心を許せる人かどうか判断をするのは簡単ではないようです。
歳をとると、自分とは合わない人と上手に付き合えるようになります。
音信不通となり、いつしか忘却の外。
そのレンジが短くなるだけです。
若い時は、記憶容量も大きく、感情の高ぶりを抑えることも長くかかります。

気にかかっていたことを片付けています。
草取りも、畑の手入れもその一つでした。
やっと、一段落です。
気にかかることは、手当たり次第に始めます。
中途半端でも仕方がないと、諦めます。
諦めるための手続きのようなものです。

軽くなれば、本当に付き合いたい人ややりたいことが鮮明に見えてきます。
悩むことはありません。
気にかかることをやれば良いのです。
ずーっと気にかかるからです。
力不足と時間との闘いです。
どうしてもやらなければならぬことが、網の上に残ります。
あとのどうでも良いこととなったものは、網から抜けていくものです。

私は、コーヒーを淹れるのに、
紙フィルター、布フィルター、パンチングフィルターと使い分けています。
豆に併せて、粒度も一人分の量も変えています。
浅煎りは、粒度を粗くし豆の量を増やしじっくりと布フィルターで淹れています。

「アッサリサー」、「あっけらかん」と生きたい。

朝露が ポトリと落ちて 消えていく

2017年5月31日
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広島風お好み焼き

2017-05-30 07:02:06 | よもやま話

広島稲荷橋の風景です。

二枚目は、小説「さなさん」で描いた、架空の「感謝の碑」です。
島では、「水喧嘩」が絶えませんでした。


同窓会は楽しかった。
大人になった〇〇君にも、XXちゃんにも昔の面影を見た。
出席者13人が、一つの長テーブルを囲み、交互に自分の現在を語った。
驚くような悲劇も、サプライズのような嬉しいことも淡々と語られた。
成功した人も、そうでもなかった人も同窓会では平等だ。

今日のテーマは、「広島風お好み焼き」です。
広島人に言わせると、「広島風」は必要ない。
お好み焼きと言えば、「広島風」に決まっている。
広島では、「広島風」と看板に表記はありません。

会津から広島県出身の方が、わざわざお好み焼きを食べに来られました。
広島県人会に強制入会ですね。ここでも、広島出身者に会うことがあります。
ほとんどが、次男三男です。
福島で嫁さんと出会いそのまま住み付いた「婿」さんです。
広島県出身者の移住は、昔から多いと言われています。
古くは、北海道、ハワイやブラジル。
報道されていないが、北朝鮮にも多くの方が移住されていることでしょう。

お好み焼きは、広島県人にとってソールフードです。
広島に帰ったら、一度は食べます。
特別豪華なものではない。
おばちゃんが焼いてくれるのを見ながら、
「まだか」と思いつつ、つい話をする。
ほとんどが対面商売です。
熱々のお好み焼きを自分の前の鉄板に置いてもらい、
小さなへらで巧みに口に運ぶ。熱々だけど、やけどをしません。

呉で入ったお好み焼き屋さん。
人生初の焼き方を見ました。
焼きそばからお好み焼きに変身するお好み焼きでした。
理由は、味を行き渡せるための工夫でした。
手早く美味しく、実に理屈に合った焼き方でした。
いつか自分でもやってみたいと思います。

広島県人の「なになにしてあげんさい」という高飛車な言い回しが嫌いでした。
きっと、「差し上げてください」の言葉が省略されて「あげんさい」になったのでしょう。
他意はない。古語言葉を田舎風にアレンジしたものでしょう。

この東北で、「広島風お好み焼き」をメニューに載せるに当たり、
一年かけて、200枚以上を焼いて配った。
いただいた野菜のお礼の気持ちでした。
出汁を効かせたお好み焼きは、甘目のソースでくるんで食べます。
本当の美味しさは、出汁にあります。
恐る恐るメニューに載せました。

東北から見ると、広島と九州の区別はつきません。
広島から見ると、東京より北の関東と東北の境がわかりません。
憎き長州。広島も一緒だばい。

そんなところで、「広島風」お好み焼きを売っています。
巨人、楽天ファンが多い土地柄で、
引退した黒田のユニフォームを飾ることを控えていました。
いずれ、「広島風」の記載を取るつもりです。
お好み焼きは、「広島風」に決まっている。

お好み焼きに似た食べ物を世界で食べました。
どれも美味しかった。手を抜いているようでこだわりのある食べ物でした。
戦後、米軍占領(進駐ではない)時代に配給される小麦粉を利用した
簡単にお腹を満たす食べ物でした。
何も気取ることはありません。
お腹空かしのための食べ物です。

ちがうんだ 広島風を 取る日来る

2017年5月30日
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コンピューターは重かった

2017-05-29 06:50:31 | よもやま話

故郷の島の桟橋です。
ここから旅立ち、また帰って来ました。


今日のタイトルは、「コンピューターは重かった」です。

恩師は出席できないとの連絡を受け、
せめてビデオレターでもと思いコンピューターを持参しました。
広島に着いた後、電源コードが無いことに気づきました。
バッテリーの残量も少ないと妻が確認しました。

ビデオレターはやめて、恩師の言葉をメモ書きしように変わりました。
テレビで放映されたカフェの画像を見ていただきました。
途中で、ビデオは切れました。電源切れでした。

恩師は、私たちへの寸志と手紙を用意されていました。
小躍りするほど嬉しかった。
電源コードは、電気店で買うことにし、恩師の写真を撮らせていただきました。
手紙を読み、写真を見てもらおうという作戦に変えました。

翌朝、コンピューターをリュックサックに入れて大きな電気店を回りました。
DELLの扱いはない。
あっても前の機種のコードであったりして結局手に入りませんでした。
DELLは、購入&メンテナンスサービスはすべてインターネットでの取引となる。
知りませんでした。

恩師へのプレゼントを何か贈りたい。
昔あった「ピカソ」で額縁を買おうと思いました。
記憶はあいまいで、交番で尋ねやっと見つけました。
無用になったコンピューターを運びながら長い距離を歩きたどり着きました。

恩師は、89歳です。
農業の傍ら、油絵を描かれます。
4号の額縁を喜んでくださいました。
絵を描くと言われました。

コンピューターで色々な情報を視てもらおうとしました。
結果、文字と言葉で伝えることになりました。
皆の想像力を掻き立て、却ってよかった。

同窓会に出席できなかった同級生の近況を記した葉書を読みました。
短いメッセージを聴き、皆が感想を声にしました。
便利な世になり、大量の情報を送れるこの頃です。
会って、顔を見ながら話をする。
仕事を休んで、万障繰り合わせ出かけてきました。
コンピュータでは伝わらない空気と臨場感を満喫しました。

誰にも悩みがある。
でもなんとか生きている。
2年後に、また会えることでしょう。

禿げよとも 三つ子の魂 脈々と

2017年5月29日
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坦々と生きる

2017-05-28 18:27:49 | プロジェクトエンジニアー

明石海峡夕景です。


今日のタイトルは、「坦々と生きる」です。
気負わず焦らず正直に生きたい。

地域おこしの仕事をしていると、「外から目線」と言われることがあります。
協力隊員は、移住者で昔から地域にいる者ではありません。
その人が何かを話した時、その人の視方による新鮮な考え方のように聞こえます。
地域の人が気づかなかった視方を、「外から目線」と言われます。

なんか変。
どうして「変」か。

何か排他的なものを感じます。
よそ者だから、地域を知らぬものだから平気で言える。
「外から目線」を求めているけど違和感を感じられるのでしょう。

「外から目線」は、誰かが作った造語です。
単に客観的に見るだけのことです。気にすることはない。
一生懸命生きていれば、自分のことを客観的に見ることができる。
足りないな。となります。それが、「外から目線」です。
単に外部から来たものがいうからではないように思います。

地域おこしは仕事です。
仕事でなければ、かかわらなかったことかもしれません。
しかし、この仕事がしたかった。
片手間ではできない仕事のように思います。
いわゆる専門職です。

身体を使い、頭を使います。
地域になにが足りないか。
仕事として何をしたらよいのかを考えます。
真剣に考えます。身体を張ります。
あとは、坦々とやるだけです。

仕事をやり、実績を形として残す人は、
自分にとても厳しい人たちです。
人の考えを我が言葉として引用するすることはありません。
自分なりに会得した言葉を発せられます。
とつとつと話されます。

そして、「坦々と生きる」ように見えます。

(続き)
同窓会が広島でありました。
恩師にも会えたし、同級生とも会えました。
サプライズで、私たちの結婚を祝ってくれました。
温かい計らいに感謝します。

「坦々と生きる」の続きです。
あれこれ考えました。
熱量を持って生きる。
できることを、出来る時にやる。
やれなかったことをくよくよ悩まない。
疲れたら、泥のように眠る。
明日元気になったら、またやる。
特別なことはなにもありませんでした。

妻を助けに台所に立ちます。


2017年5月28日
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昔からこうだった

2017-05-26 04:50:39 | プロジェクトエンジニアー

青梅街道を西に向かって走っていました。
雷雲が、夕日にかぶりました。
なんでもない風景です。
でもきれいでした。



今日のタイトルは、「昔からこうだった」です。
私の好きな言葉の一つです。

プロジェクトエンジニアーをやっている頃、
同じプロジェクト(新工場や改造工事)はなく、毎回違う食品工場を作ってきました。
ある時は、建築工事から中の機械工事まで全てを請け負いました。

特に改造工事は、気を使いました。
これまでの機能を殺さず、新技術を取り入れました。
能力は、後ろの行程になるほど少しずつ高いように設計しました。
再稼働した時の感じが、「昔からこうだった」と違和感がないことが大事なことでした。

改造工事は、「部分最適」になりがちでした。
それは、プロジェクトの精神から外れるものでした。
改造工事後も、常にバランスのとれた「全体最適」でなくてはならない。
改造工事が部分最適になった場合、改造したプロセスの前後は、
仕掛品の在庫ばかりが増えてしまいます。
そのためのストックヤードが必要になり、
全ての動線(人、物)を分断することになります。

地域おこしも同様です。
箱モノの何かを創ると、そこだけに注目が集まり、
ドーナツ化現象とシャッター街を新たに作ることになります。
道の駅などが良い例です。スーパーマーケットもそうです。
これまで、B級品も一様に売れていたのが売れなくなります。
流通サイドの理由がまかり通ることになるからです。
納期短縮で納入業者のトラックが列をなし、
消費期限の延長で、保存料が使用され物本来の味が殺されて行きます。
シャッター街の看板が、放置されたままさらに憂鬱さを助長します。
これは、地域おこしにおける「部分最適」の一つの例です。
静かな改良は、地域においては「再生」と言って、
立て直しやリニューアルで、バランスが崩れない「全体最適」でした。

空き家が増えるのは、建売業者とてっとり早く結果を出したい行政が作り出すものです。
新興団地が、街にとけ込めるためには時間がかかります。
建て替えではないため、空き家が増えることになり、放置されて行くことになります。
これも「部分最適」の例です。

地域おこしで必要な考え方が、「昔からこうだった」です。
部分最適の地域おこしでは、「昔はこうだった」となります。
「昔からこうだった」は、全体最適に近い考えで、
緩やかな改善の積み重ねとなります。
人口の増減によって、コンパクトシティー構想が現実化するものです。
地域の成り立ちは、地域内でサービスと資金が流動していたからです。
大手業者が、サービスを引き受けることで、
地域に分散していたサービス網が寸断されます。
資金の一方的な流れで、地域は疲弊していきます。

これに対抗する考え方として、ニッチに特化するサービスです。
小さな便利屋が地域のために存在する。
地域の仕事を優先する。
強い部分を売りにし、弱い部分は仲間内で回すようなサービスです。
大工の棟梁がそうでした。
今は大手ゼネコンに時間売りをするようになりました。

手間暇かけてが実情です。
安直に一発で解決する手段などないのです。
イベントもお祭り騒ぎとなり、いつしか飽きられていきます。
六次産業化の本髄を見極めなければなりません。
加工する業者、販売する業者だけが有利になりやすいからです。
強いものを作る人にも恩恵がある六次産業化が求められます。
強い物とは、その地域での特産品です。
長い時間かけて作りだした先人の知恵の結集です。
B級品の責任だけを取らされることになります。

「昔からこうだった」は、次回さらに考えを進めることにします。

2017年5月26日

草が消え 通りにぎわい 笑顔増え
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