夏に入る前に、夏バテ気味です。
真剣にやるが故に、また声がかかります。
ぎりぎりまで追い込むものですから、身体が悲鳴をあげています。
こんな時に子供からSOSがありました。
真剣に子供に接していなかった過去のことがぶり返されます。
厳しすぎたために、子供は「よい子でいなくては」と思っていたのです。
コンプレックスがあった親は、子供に過度に期待する。
とんびに鷹の子は、そうそう産まれるものではありません。
すべてに及第点を採って欲しいと親は望みます。
良いところは、さらに良く。悪いところも普通になってほしい。
そうではなかった。
良いところは、褒めてあげる。
悪いところは、一緒に考えてあげる。
結果、良いところを伸ばしてあげたほうが良かった。
残念乍ら、子供は自分のことを愛してくれていなかったんではないかと
長年疑問に思っていたと言いました。
自分の生活がうまくいかない時に、親に相談します。
私の場合、片親になりました。
相談してくれるだけよかった。
過去のことは拭い去れませんが、今でも遅くない。
本当の気持ちを伝える時間は残っていました。
正直な気持ちを伝えました。
愛していたよ。そして今も味方だよと。
子供には伝わっていなかった。
いや、伝えようとしていなかった。
子どもも家族持ち。
「やってやっている」では上手く行かないよ。
「させていただきます」くらいで丁度よいのだよ。
子どもが巣立ったあとは、親は何もしてあげることができません。
子どもが自分の力で何とかするしかない。
話すと言っても、もう大人同士の話になります。
「させていただきます」と言ったって遅いのです。
見守るしかないようです。
次女に結婚相手を紹介された時のこと。
「どうして、こんなやつを選んだの」と彼に冗談めかして聞きました。
彼は面食らって、次女の良い点をあげつらっていました。
次女に、あんなこと言わないでよと後からしかられました。
ひねくれものの父親です。
親面なんて出来るものではありません。
家族をばらばらにすることのないよう、懸命に生きてきました。
それしかしなかった。
子どもと飲む機会が、話す機会が増えました。
私は、友人にするように正直な意見を伝えます。
親の立場で話すことはありません。
やっと、私のことが理解されるようになりました。
どの子も、ひどい親父と言います。
不思議とコミュニケーションは出来ているようです。
子供からSOSが今日のテーマでした。
片親を亡くし、お互いに直接話すようになった父と子です。
申し訳ないとしか言いようがない。
SOSには、自分が考えられる最善の話をします。
叱ったりすることは、もうありません。
私は、子どもたちを尊敬しています。
どの子もよくやっていると見ています。
ありがとう 言えない歳に 一本松
2016年7月31日