中学受験・高校受験はある意味、親御さんの試練の場と言えるかもしれません
母として塾長として受験を観てきた私ですが、毎年それぞれの家庭に“ドラマ”があり
私自身を含め受験は成長の場だと痛感しています
この中・高の受験には、お子さんの反抗期との戦いがあるので
一筋縄にはいかない事が多いように感じます
もちろん、なんのトラブルもなく過ごされる羨ましいご家庭もあるかもしれませんが
受験生全体の数%ほどではないでしょうか
今までも書いてきた通り、受験はお子さんだけの問題ではありません
家族の問題です。
受験に対する意欲や向上心、そしてそれを支える親御さんには
忍耐力と愛情が必要ですよね。
受験をめぐって不協和音が鳴る時に考えてほしい事がいくつかあります
これから鳴りだす場合もありますし、すでに鳴り響いているご家庭もあるかと思います
始めに親子でトラブルになるか、ご夫婦でトラブルになるかの違いがあります
意外と多いのですが、ご夫婦で意見が別れる。ご夫婦で教育・進学に対する価値観が違う場合です。
しかし、これはある意味仕方のない事でしょう
それぞれ育ってきた環境が違いますから、価値観のズレは多かれ少なかれあります
またご自身が育った時代背景にどうしても影響を受けます
年齢差のあるご夫婦の場合、その影響も大きいですし理解もお互いが難しいので
なかなか意見がまとまらず衝突する事もあります。
育った地域の風習や文化の違いは狭い日本のなかでもさまざまでしょう。
お子さんの進路について意見が対立するような場合は
お子さんの居ない時に冷静に話し合う必要がありますよね。また出来ればお子さんが受験生になる前に
一本化してあげられれば一番良いと思います。
そして忘れてはいけないのは“お子さんは所有物ではない”という事です
どれだけ愛情を注ぎ、手塩にかけて育ててきたとしても
お子さんはやがて自立し、自分の人生を自分で選択していくのですから
特に高校受験・大学受験に関して親御さんが多干渉になる事は
あまり好ましい事ではないでしょうね。
書きたくないですが、受験を挟んで起きるトラブルは時に事件になり
取り返しのつかない悲しい結末を迎える事さえあります
逆に
家族が一致団結して受験を乗り越えて行かれれば
お子さんには素晴らしい教訓となり、その後の人生の大きな糧になるのではないでしょうか
ご夫婦の目標は何でしょう?
お子さんの幸せは何でしょう?
原点に戻って考えた時、何かが見えてくるかもしれませんね。
次にお子さんとのトラブルについて考えて行きます。