なんであれ、「度が過ぎる」というのは良くないですね
随分前になりますが、「甘やかし過ぎ・厳し過ぎ」という話を書いたと思います
人はある程度追い込まれる分には集中力も上がりますし
「火事場の底力」など、普段は出てこない力も出てくるので良いのですが
本当に八方ふさがりとか、長期間にわたる事で精神的な疲労が重なり
思いもよらない行動に出る事があります
物騒な話になりますが、冬になると放火が増えますが受験生によるものが毎年ありますね
追い込まれすぎた受験生が起こす事件はそれだけではありませんが
追い込まれすぎる事で、マイナスの方向に動いてしまう事があるのは誰しも同じだと思います
そこまで極端な話ではなかったとしても、これからの時期に受験生がストレスから
起こす行動は、親にとっても意外な行動である事がしばしば起こります
数年前になりますが、ある受験生さんは親御さんがとても優しく大切に育てられていました
素直に育ったお子さんは、お母さんが大好きでお母さんの期待にこたえようと
これまでしてこなかった勉強に取り組むようになりました
お母さんの喜ぶ顔が見たくて頑張るのですが、流石にこれまでの学習を怠りすぎていました
取り戻すには想像以上の努力が必要で、ストレスと戦う毎日です
低めに設定していた志望校でしたが成績が上がるにつれ、親御さんは志望校もあげてしまいました
勿論、悪気はありません、お子さんの為にした事でしょう
しかしお子さんは口には出しませんが、もう限界だと思っていたのかもしれません
小テストから塾内テスト、過去問を解くなどのテストの度に落ち着きが無くなってきました
なぜ落ち着きがなくなったのかを黙って陰から見ているとカンニングをする事を思いついてしまったのです
一度カンニングをして丸をもらってしまうと、もう自分の力で解けない問題を解くという考えは消えてしまいます
いけない事と分かっていても、どうしようもなくカンニングという行動に出てしまう
私はカンニング出来ないように工夫しましたが、親御さんにお伝えする事はしませんでした
なぜかと言うと、その事実を認めない可能性の方が高かったですし
もし認めたとして落胆されたら、お子さんは受験を止めてしまうかもしれないからです
ここまでの努力を無駄にせず、良い結果に終わらせるにはどうする事が一番か?を考えた結果
親御さんへの報告はせず、カンニングそのものを出来ないようにしたのです
始めに設定した志望校には合格しましたので私はそれでいいと思いました
受験というのは人生経験の浅い子ども達にとって
大人が考える以上のストレスになる時があります
我が子が受験にどう立ち向かっているのか?限界はどこにあるのか?と模索しながら
ちゃんと一つだけ逃げ道を用意しておいてあげる事でお子さんが追い込まれすぎない状態を保つ事ができます
ストレスには強いお子さんもいますが、弱いお子さんもいますから
上手に手綱を操る事で追い込みすぎないようにしてあげたいですね
「1人1人に目を配る塾」である事がお分かり頂けると思います
ここまで目を配り考える事で私は一人一人を応援しています
後悔しない受験の為に、私は皆さんと一緒に乗り越えます!!