あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

ある中国人の国外逃亡

2014-08-15 00:58:21 | 日記
 いきつけだったバーが、閉店の危機に。
 常連だったL君が友人たちと共同経営に踏み切り、お店はなんとか残ることに。

 素人集団なので、看板は掲げず、常連、友人しか入れない「お店」として営業
している。
 名門中の名門、清華大のデザイン学科を出たL君が内装を徐々に変更していて、
何より花好きな彼が、毎日、お店の窓側一面に花を生けており、いい雰囲気のお
店になりつつある。 

 きな臭い話だが、前のオーナーは政府高官の子息で英国にある資産の管理が
本業だったのだが、道楽でバーを経営し、ロンドンと北京を往復しながら、とき
どきお店に顔を出していた。(彼の話から推測すると、こんな感じ。)
 拙者が初めて会った時には、数種類のスコッチを勧めてくれ、味の違いをコメ
ントさせられたのだが、
「さすが日本人は違いがわかる、〇〇銀行の日本人とお前で二人目だ。正確に言
い当てたのは二人とも日本人だ。中国人には安ものしか飲ませない。」
といたく気に入られて、ときどき彼のお店でのパーティーにも招かれるようにな
った。
 パーティーのゲストは欧米人が主で、フランス語と英語が飛び交う異様な雰囲
気のなか、拙者は中国人の知人たちとなぜか英語で会話をしていた。プロのDJま
で入れて、クラブ状態。会費は100元(約1,700円)とるものの、供される高級
ワインとスコッチ、キャビアなどの高級おつまみで完全に赤字状態。
 中国の金持ちはスゲーなぁ、と思っていたものだ。

 突如お店をたたんで姿を消した彼については、昨今の腐敗一掃の追求を恐れて
中国から手を引いたのだろうと、常連客たちと噂をしている。

 ロンドンで彼は元気にしているのだろうか。