あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

銀行カード紛失顛末記

2014-10-17 07:18:53 | 日記
 先月、銀行のキャッシュカードを無くし、4日後に無事取り戻した
わけだが、これがまた例によってドタバタの連続であった。

 まずは金曜の午前、その日の昼食、夕食(会食)と週末に必要なお金を
下ろそうと、あるホテル・ロビーに設置されたATMへ。
いろいろと考え事をしながら操作していると、うっかりカードを取り忘
れてしまった。

実は日本のようにカードが返却されての取り忘れとは違い、返却ボタンに
タッチしなかったので、機械の中でロックされてしまったのである。
少し説明すると、取引や照会の終了後に初期画面に戻るのか、カードを引
き出すのかなどをタッチしないといけないのだが、お金だけ受け取って立ち
去ってしまったのである。

拙者得意の後の祭りである。

さてどうなったのか、まぁ帰ってきたわけだけど・・・・。

まずはATMが設置されているホテルに相談。
翌日土曜にならないと行員は来ないので、明日にカードの有無を連絡すると
のこと。
ATM内にあればいいが、万が一落としたとなると、再発行には2週間かかり、
その間、現金は引き落とせず、デビットカードもない状態で生活資金がショート
してしまう。
ATMしか思い当たる節はないのだが、不安な面持ちで土曜を迎えた。

土曜朝、コーヒーを飲みながら文庫本を読んでいるところに電話がかかってきた。
ATMにあったそうで、銀行に行けばもらえるとのこと。
たどたどしい日本語で説明してくれたが、「ホテルのそばのマクドナルドの横の
支店」としきりに言うので、「○○支店だろ、わかってる」と言ってから礼を述べ
た。

土曜午後、用事も済んだので銀行に赴く。
平日と異なり人もまばらな行内では、すぐに順番が回ってきた。
用向きを伝えると、保管庫らしき鍵付きのキャビネットを開けて、小さな箱の
中にある100枚以上のカードを調べてくれた。
その中にはないそうで、土曜朝の発見ならまだ届いていない可能性が高いので、
週明けに来るように言われて、ひとまず安心して、銀行を後にした。

土曜夕方、行きつけのバーでビールを飲みながら文庫本を読んでいると、また
電話がかかってきた。
月曜にホテルに届くので、火曜の朝なら確実に渡せるとのこと。流ちょうな日本
語で説明してくれた。承知して火曜に受け取りにいくことにする。

火曜朝、ホテルに出向く。
「カードの取り扱いが変わり、ホテルが預かることはあり得ない。」と意外な返事。
着信履歴を見せ、土曜の顛末と今ここにいることの説明をする。込み入ったので、
中国語ではなく英語に切り替わる。
再度確認後担当者から電話を入れるとのこと。中国語はできるかと問われたので、
「我希望(I hope so)」と答えて後にする。

火曜午後、担当者から電話がかかってきた。
マクドナルドの横の支店に届いているとのこと。
「○○支店だろ、わかってる。」と言ってから礼を述べた。


早速、マクドナルドの横の支店に出向く。
順番を待つと、土曜に対応してくれた若い、見るからにエリート銀行員といった
男性が対応してくれた。覚えてくれていたので、話が早い。
キャビネットを開けると、箱ではなく封筒を持って席に戻ってきた。
懐かしいカードちゃんがその中から姿を現した。
パスポート確認、受領サインの後、無事に手元に戻った次第。

封筒は新規に届いた紛失物と思われる。
つまりは土曜に見た箱の中の100枚ほどは受け取られないまま銀行が保管してい
るものだと推測する。

ちなみに書類とハンコで引き出せる日本と異なり、カードと暗証しか引き出しの手段
はないこの国で、失くした銀行カードを取り戻しに来ないって、いったいどんなお金持
ちなんだろう???