薫り立つ梅に似てる生きること あきオジ

落語家小三治のまくらのように
洒落た思いで暮らしたいですね。

自分ではそうなってしまっている。
そんな気がします。

説明もなくて生きる春立ちぬ あくオジ

毎日、当たり前をするだけ
そんな日々でありたいですね。


都会では知的趣味でもないかぎり
ことのほか難しいことです。

鏡餅わりそこないし朝稽古 あきオジ

誰かいる気配があれど返事なし あきオジ

欄干も雪に埋もれる宮詣り あきオジ

なげやりな句で遊ぶ あきオジ

そろそろ推敲する。
そんな段階にきたかなと思ったりもしますが

私の俳句はクシャミと同じ
飛び出したら戻らない。

推敲などという上品さも似合わない。
野卑でいいか。

寂しいと言わず足腰に聞く あきオジ

なげやりが似合わないそんな年か あきオジ

上品さとバランスのいい俳句を作っている限り
自分のむき出しの思いがつかみとれない。

そんな気がします。

地吹雪が続く夜のキルトかな あきオジ

青森の作家なのですが
数年前からファンになっています。
技術的にどうか分かりませんが

自分の物語を作りだしている。
物語を楽しんでいる。
素敵ですね。

現実を生きることだけでは不十分で
自分の物語の中の自分を育ていることも
大切なのですね。

夢のような夢
それでいいのですね。

縫い合わせ再生しているキルトあり あきオジ

辛抱強く、そして休まないから
新しい世界が広がる。
そんな創作の世界って面白そうですね。