あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

躑躅咲く閻魔堂から蝶が出で  あきオジ

2012-04-30 05:27:49 | 日記
新宿御苑です。
最近、車いすで景色を楽しむ人が目立ちますね。
それだけ設備が整ってきたのでしょうかね。

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山吹に声掛けてゆく老婆あり  あきオジ

車いす春坂上りまたくだり  あきオジ

「もうたくさん」春の風に細き声  あきオジ

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水すまし水に跳う約ねて水鉄の如し  村上鬼城

(いかにも現代俳人ならしい、漢語というかて哲学的な言葉を選んでいる。そんな貧しさが気になります。でも、このような句にも馴染まなければいけないのでしょうね。でも、多分、無理でしょう。現代の抒情性やリアルな感性は歌の世界に吸い取られてしまいましたからね。)

死火山の膚つめたくて草いちご  飯田蛇笏

(流行歌は残っても、現代俳句の大部分は埋もれてしまうのでしょうね。時代を掬っていないし、観念的な言葉で「もっともらしく」しているだけですからね。素人の私にはそう思えるのです。)

入れものが無い両手で受ける  放哉

(「折々のうた」を読んでいたら、飛び込んできました。解説は読んで、こんな読み方をするのかと思いました。権威ある人の解説があると、そのまま納得してしまいます。)

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旅人がいないつつじの品のよさ  あきオジ

2012-04-30 05:14:18 | 日記
新宿御苑は人は疎らでした。
新緑を楽しむ人がちらほらですね。

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陰謀とねつ造からむ春過ぎる  あきオジ

(中国に生きる人も懸命なのですね。貧しさに堪えられないのに、富と権力のはざまであきごなこともする。歴史とはそんなことなのでしょうね。歴史もそのときに権力者によって塗り替えられる。それにしても権力者によって振りまわされる人がmいつの時代にもいるものですね。)

歩くことそれがなにより春の風  あきオジ

天空を走り抜ける雲となり  あきオジ

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何もかも雑炊としてあたたかく  山頭火

山から白い花を机に  山頭火

人声のちかづいてくる木の芽あかるく  山頭火

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なにゆへかさくらの余韻に生きる人  あきオジ

2012-04-30 04:58:28 | 日記
新宿御苑です。
桜がちった風景を写真にしている人がいました。

それぞれの人にそれぞれの楽しみ方があるのですね。

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ちさい子がたばこ吹也麦の秋  一茶

喧嘩買花ふんずけて通りけり  一茶

大の字に寝て見たりけり峰の雲  一茶

(ときおり、みかける「いかにも」「しろうとでも」という感想が生まれる句があるから一茶は好きです。弱者に対する共感とか、世俗性だけで一茶をまとめるのは面白くありません。いろいろあって一茶、それがいいですね。)

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ひたすらに寝て過ごしてる春休み  あきオジ

(大学に入ったばかりなのに、大型連休なのですね。親の経済的負担はたいへんですね。ご苦労様です。)

ぐうたらと呼ばれる猫の髭ながき  あきオジ

質素なる庭ひろげたる赤牡丹  あきオジ

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はなみずき石仏さえ微笑んで  あきオジ

2012-04-29 05:51:29 | 日記
ハナミズキ
陶器のような重厚な色合いですね。
このごろ、好きになりました。
はやぼうし、そして、夏椿

熱き季節になると
あっさりした雰囲気の花が多くなりますね。
ヤマボウシがいいですね。

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挨拶で一休みするハナミズキ  あきオジ

とりとめのない挨拶でさようなら  あきオジ

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青嵐吸物は白牡丹  良寛

さわぐ子の捕る知恵はなし初ほたる  良寛

同じくば花の下にて一とよ寝む  良寛

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深い意味など盛り込まず、そのままで「ほのぼの」そんな句がいいですね。
山があれば、中国の故事を引っ張りだし、花があれば源氏物語になり、旅すれば西行になり
そんな面倒なこと、とてもできません。
そんな俳句は通り抜けるだけにします。

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ハナミズキ言葉も姿も新しい  あきオジ

2012-04-29 05:35:15 | 日記
ハナミズキ
最近、街路樹として多く植えられるようになりましたね。
大昔からあった木ではありませんね。
アメリカから寄贈されたのが始まりとか
そんなことを聞いたことがあります。

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昭和記念公園はチューリップが終わりました。
ホピーは数年前の魅力は失せてしまいました。
発育が悪い年もありますね。
今年は中年おやじの頭髪のような感じで終わってしまいそうです。

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石仏誰が持たせし草の花  一茶

江戸住みや二階の窓の初幟  一茶

歩ながら傘(からかさ)ほせばほととぎす  一茶

(一茶の魅力は生活感覚を取り込んでいることのような気がします。芭蕉の高踏的な気分でもなく、蕪村の距離を置いた構想力とは違った、ストレートな表現の面白さではないでしょうか。スルーしてしまう句もいっぱいありますが、「なにこれ」という驚きの句にも出会います。このごろ、思うのです。俳句はだらだらとした長い付き合いが一番いい。分かろうとするのが一番見えてこない。)

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真夏日が休み始めとなる不思議  あきオジ

2012-04-29 05:21:46 | 日記
昭和記念公園です。
この写真、最近一番のお気に入りの写真です。
楽しい写真になりました。

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しとどに濡れてこれは道しるべの石  山頭火

この旅、果てもない旅のつくつくぼうし  山頭火

まつすぐな道でさみしい  山頭火

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朝日新聞で「好きな俳人」のベストテンを特集していました。
ちょっと興味がある記事だったので読みました。

中村汀女とか高浜虚子など、このブログで取りあげたことがない俳人がランク入りしていました。
俳句は一句だけではなく、様々な句を通して、その作者を感じるものなのですね。
そんなことを思いました。

ちなみに芭蕉が一位で二位が一茶でした。
でも芭蕉は奥の細道で一茶は「弱い者への共感」などという解説をしていたのですか、そんな熱心に何かを言うような記事ではありませんね。
どこかで勘違いしているような気もしないわけでもありませんが
まあ、いいか。

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来年も櫻にあいたいそんなこと  あきオジ

一面の青葉となりて声高し  あきオジ

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ああそうだフォーレと気づく喫茶店  あきオジ

2012-04-28 06:13:17 | 日記
神代植物公園です。

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春の海終日のたりのたり哉  蕪村

(蕪村の句は美しく構図がしっかりした技巧的ですが、素人の私には、鑑賞するときの距離感がつらいですね。こちらは鑑賞しているだけなのですね。よく分かりませんが、一方通行のような空気を感じることがあります。どうなのでしょうかね。)

剛力は徒に見過ぎぬ山さくら  蕪村

花に暮れて我家遠き野道かな  蕪村

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まあいいか確かめている初夏の色  あきオジ

山吹の池にうつるめまい哉  あきオジ

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はじまりと終わるが行きかう五月そら  あきオジ

2012-04-28 05:36:29 | 日記
神代植物公園です。

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銭臭き人にあふ夜はおぼろなり  夏目成美

のちの月葡萄に核(さね)のくもりかな  夏目成美

起き起きや舌もつれしてはるの雨  夏目成美

(いくつかの句しか知りませんが夏目星美という俳人は魅力的ですね。余裕があり、上品です。生意気な言い方ですが、そう思います。もっと、読みたいのですが、手に入りません。そのうち・・・・、ぼちぼち。)

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夏目成美は、70近くまで生きましたが、40代には仕事から引退して俳句三昧の生活をしていたようですね。
ほどほどの才能と興味があったら、そんな生活も素敵ですね。

でも、そんな全てを俳句に打ち込む情熱はどこをたたいても出てきませんね。
まあ、いいか

ぼちぼち。

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「軽さ」だけ気にする夏になりにけり  あきオジ

戻る道それもなくて夏に入る  あきオジ

西行も汗かきあるく初夏なるか  あきオジ

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過疎となる村で泳ぐ鯉のぼり  あきオジ

2012-04-28 05:21:47 | 日記
神代植物公園です。
つつじの季節になりましたね。
それはそれで素敵なことです。

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櫻散り出かけるさきが見つからず  あきオジ

気が向けば旅でもしようか夏の風  あきオジ

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せみなきやつくづく赤い風車  一茶

旅人や野にさして行流れ苗  一茶

青い田の露を肴やひとり酒  一茶

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連休期間に入りますね。
嬉しいような連休あけの窮屈さなどを感じたりしています。

すっかり臆病になってしまいました。

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ネクタイをいじる右手のぎこちなさ  あきオジ

2012-04-28 05:05:15 | 日記
少女です。

お絵かきをしているのですが
これからさき、上手になるのだろうかと不安になります。

でも、そんなことはどうでもよくて続けることに意味があるようです。
絵手紙らしくなるのには時間がかかりそうです。

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また逢える櫻なればいとおしき  あきオジ

安心が溢れる日々の退屈さ  あきオジ

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ふるさとは遠くして木の芽  山頭火

蕨がもう売られてゐる  山頭火

ここにおちつき草萌ゆる  山頭火

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