あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

あれもこれも捨て去る朝になりにけり  あきオジ

2012-08-31 06:22:25 | 日記
最近、まとまったことを考えるのが苦手になりました。
それに、できそうもしないことを考えるのが面倒になりました。

おかしいですね。
その年にならなければ考えないこともいろいろあるのですね。
きっと、その年齢になると考えるべきことがあって
そのタイミングをはずすといろいろなことがずれてしまう。
そんなこともあるのですね。

・・・・・

俳句も面倒になりました。
いまは、とりあえず、数作ればいい
それが私流です。

きっと、そんな馬鹿げた方法は寄り道するだけ
そんな忠告を俳句を楽しむ人にされるでしょう。
でも、それでいいのです。

数多く作る俳句
そんなスタイルがあってもいいですね。

・・・・・・

短靴の黴白く集金の人  風天

経済市況見舞土間に一枚  風天

旅芝居土橋を渡り猫柳  風天

(それぞれの暮らす世界の中で一流を目指す。そんな励みがなければ、人は生きられないのかもしれませんね。)

・・・・・

夏休み細き坊主が経を読み  あきオジ

夕暮て泣き声おさまるや寺がみゆ  あきオジ

泣きやみてしがみつく手も秋の色  あきオジ

・・・・・・


秋たてば風が身にしむ都会もの  あきオジ

2012-08-31 06:11:33 | 日記
小金井公園の広場です。
最近は「とりあえず」が多いですね。
すべてが中途半端で、どれもこれもその気にならない。
まあ、いいか
こんなときばかりではないのです。

・・・・・・

わがままを言いたがるのも萩のせい  あきオジ

嘆くなどできず江戸は猛暑なり  あきオジ

ああこれが生きる名残か吾亦紅  あきオジ

・・・・・・・

今日は、ブログの更新をして「慶四郎縁側日記」を見たので、とりあえず、ファッミレスで落語を聞いて、水泳に出かけ、帰宅したら、ブログの更新準備をしましょうかね。それで十分です。でも、写真を撮りに出かけたいですね(猛暑でなければですが)

・・・・・・

木槿の花がおしまひになつて風吹く  放哉

追つかけて追い付いた風の中  放哉

をそい月が町からしめ出されてゐる  放哉

・・・・・

白き壁蔦からまりて秋の風   あきオジ  

2012-08-31 05:52:10 | 日記
「こころ旅」の再放送を見ています。
火野正平の人がらもあり、楽しい番組です。
今日は宇都宮大学を通過していました。

・・・・・・

秋風の一もくさんに来る家哉  一茶

夕月や涼みがてらの墓参  一茶

門々の下駄の泥より春立ぬ  一茶

・・・・・・

山頭火、一茶、放哉にこだわっている毎日です。
それでいいのかも。

・・・・・

あることもないことも消えて秋立ちぬ  あきオジ

・・・・・・


思いきり橋わたりたい夏休み  あきオジ

2012-08-30 06:12:23 | 日記
江ノ電周辺の景色です。

・・・・・・

今日も強烈な暑さになりそうです。
出かけるのはやめにして水泳をしましょうか。
そんな中途半端な気分です。

・・・・・・

秋風にふいとむせたる峠かな  一茶

稲妻や畠の中の風呂の人  一茶

死下手とそしらば誹れ夕炬燵  一茶

(はやり一茶はいいですね。芭蕉のように出家人のようでもなく蕪村のような大人の雰囲気でもなく、そこにいるおじさんの雰囲気を残しています。それは芭蕉や蕪村を目指し、乗り越えるためのあがきだったのかもしれません。一茶にとって、俳人として名を上げることは、生きるためにどうしても必要なことだったのでしょうね。)

・・・・・

まあ、いいかそれはそれでありがたし  あきオジ

説明もいらなくなりし猛暑かな  あきオジ

笑いあう元気もきえる暑さかな  あきオジ

・・・・・


思慮深き目に出会いたる水族館  あきオジ

2012-08-30 05:51:52 | 日記
水族館です。
ガラスに衝突しない不思議ばかり気にしていました。

・・・・・

俳句(もどきですが)を作っていると、年をとると言葉が段々少なくなっていくのが分かりますね。
枯れてくrという言い方もありますが
一つずつどうでもいいことは忘れてしまい

自分に都合のいい過去ばかり思い出し
巧みに思い出を作り変えています。
悪意があるわけでもないのですが
自分に都合いいように改造しているようです。

・・・・・

死のしずけさは晴れて葉のない木  山頭火

そこに月を死のまへにおく  山頭火

ひつそり蕗のとふここで休もう  山頭火

(この「ここで休もう」とひとり言のようにも、誰かに語りかけているようにもきこえる。この感じがいいですね。それが山頭火なのでしょうかね。解説好きなファンや学者なら半ページかけて説明してくれるでしょうが、そんなものはどうでもよくて、楽しいです。この言葉の雰囲気でじーんとくれば今日はいい日です。)

・・・・・

自負心はもとからなくて道急ぐ  あきオジ

発車ベルはじまる駅でセミがなき  あきオジ

無人駅のうぜんかづらが語りかけ  あきオジ

・・・・・・



「どうしても」それも言いたい桔梗かな  あきオジ

2012-08-30 05:40:07 | 日記
江ノ電の運転席です。
いいですね。

・・・・・

あんとなくこわい顔して夜食かな  風天(渥美清)

ステテコ女物サンダルのひとパチンコよく入る  風天

遠くでラジオの相撲西日赤く  風天

(当たり前の風景を淡々と技巧的にならずにきりとっている。そこが素敵ですね。これは天性のものなのでしょうね。賢い俳人にはけっして真似できない世界ですね。)

・・・・・


むき出しの恨みはき出す屋台かな   あきオジ

きらきらの猛暑でかたまるやくざ者  あきオジ

メタボおやじつるんで歩く茶会かな  あきオジ

・・・・・・
  


からめる手求める唇電車去り  あきオジ

2012-08-29 05:42:30 | 日記
神代植物公園の睡蓮です。

・・・・・

夕顔や女子(おなご)の肌の見ゆる時   千代女

・・・・・

願い事無病息災積乱雲  あきオジ

・・・・・

「慶四郎縁側日記」を見ています。
時代劇チャンネルで朝五時から月曜日から金曜日まで毎日放映しています。
ちょっと、男女の濃厚な関係を描いているので
すかっと爽快というわけにはいかず
過剰な音楽が鬱陶しいのですが
それでも丁寧な作りになっているので
ついついというか
待ち焦がれています。

・・・・・


祭り終え胸元開く浴衣かな  あきオジ

2012-08-29 05:26:24 | 日記
深大寺の山門です。
猛暑で人出も少ないですね。

・・・・・・

どうやら、写真一枚、参考句一句、そして自作一句にたどりつきそうです。
たくさん、作らないと表現できない。
そんな(大げさにいえば)不安があったのです。
素人にもそんな不安が生まれるのですね。

・・・・・

大芭蕉母の眼鼻もうすみどり  金子兜太

・・・・・

食べること簡単でいい蕎麦にする  あきオジ

年金の不安語る怠け者  あきオジ

胡瓜買う諦め上手の運転手  あきオジ

茄子をさげ鉢巻きおやじが帰宅する  あきオジ

(出稼ぎだろうか、それにして茄子の数が多いような気もします。)

・・・・・

麦畑漕ぎだすゴッホの烏かな  あきオジ

2012-08-28 06:40:54 | 日記
北温泉の内部です。
映画のロケ地になったそうです。
知りませんでした。

・・・・・

手の傷も暮らしの仲間蒼し  金子兜太

奴隷の自由という語寒卵皿に澄み  金子兜太

・・・・・

「慶四郎縁側日記」を連日のように見ています。
女性がいっぱいでてきますが、何か紋切り型です。
主演とその周辺はベテラン俳優が占めているので
個性がはっきり見えて面白いですね。
ときおり、役からはみ出たような演技になっているような気がします。
そこが面白いですね。

・・・・・・

温泉がのどを通る二荒山神社  あきオジ

じっとしていると称する背中あり  あきオジ

しぐれても歩き続ける音がする  あきオジ