あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

大晦日山頭火はいずこにか  あきオジ

2010-12-30 17:20:09 | 日記
来年もスカイツリーを見守りましょう。
なぜか成長する子どもを見守る気分です。
今のところ事故もないようです。

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さぼてんにどうだと下る糸瓜哉  一茶

露の玉つまんで見たるわらべ哉  一茶

(一茶も楽しみました。まだ、輪郭さえもつかめませんが、それなりに馴染んできました。来年になったら、ちょっとでもいいから、馴れるようにしたいですね。馴れてきたら、一茶の句風の遍歴等も感じるようになりたいですね。このごろ思うので、自然と言うか、生活の匂いがとても大切なのに、それを感じとることなく、字面のバランスばかり読んでいるのは面白くない。ですから、来年はそんなことを含めて読みたいですね。)

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きっと、一茶を研究している人はいっぱいいるでしょうし、その道の権威と言われる人もいるのでしょうね。ご苦労様です。一茶が俳句の世界でどのような位置を占めているかなど、そんなこと関係なく、「お友達感覚」になって、句を楽しみたいですね。強欲で泣き虫で、怠け者、それに強欲な分、運がない。そんな一茶の後からついていくのも楽しいかもしれませんね。芭蕉や蕪村ではできないことでも一茶ならできそうです。)

背丈伸びしスカイツリーの師走かな

2010-12-30 17:00:27 | 日記
スカイツリーはすっかり観光スポットですね。
外国人もいっぱいです。
好奇心旺盛ですね。
私もずいぶん楽しませてもらいました。
完成したら、生涯の思い出に展望台まで上りたいと思います。
それくらいわくわくしながら見守っています。

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さよならなんべんも云って別れる  放哉

ばったり風が落ちた昼の銭湯に行く  放哉

嵐が落ちた夜の白湯を呑んでゐる  放哉

(山頭火や放哉に馴染むことができました。来年は山頭火、放哉のファンの一年生を楽しみたいと思います。研究等でできる力もありませんし、そのつもりもありません。ただただ、好きになるためには、もっとたくさん読みたいと思っているだけです。)

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髪薄き顔など気にせず寝正月  あきオジ

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雪の晩津軽じょんから練り歩き  あきオジ  

2010-12-30 16:41:19 | 日記
聖橋から中央線、東西線の通るのが見えます。
飽きない景色です。
いつも交通量が多いのですがおかまいなしに眺めていました。

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冬になると青森の大雪を思い出します。
朝になると駐車場にとめてあった車が見えないのです。
毎日、車を雪からかきだすのです。
そして夕方から雪が降り始める。
東京暮らしをしていると
何と無駄なことをしているのか・・・
そんなことを思ってしまうのです。
でも、それは東京で暮らす人の横着な考えで
青森には青森の「当たり前」があるのですね。
雪があるから春の喜びを爆発させるし
春と夏が一気に襲いかかってくる。
懐かしい。

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桐一葉一葉一葉の空仰ぎけり  山頭火

ふりかえるふろさとの山は野は暮るる  山頭火

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笑い飛ばせ雪の世界かそれもよし  あきオジ

2010-12-30 07:20:28 | 日記
深大寺で正月飾りを作っている職人さん
池の中に座り込んで竹を磨いていました。
職人さんが仕事をしているのを見るのが大好きな私は
じっと、見ていたら、職人さんが声をかけてくれました。
私は職人さんがする話が幼いころから大好きでした。

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ことしは老人を意識しすぎました。
老人なのは事実なのだから
そのまんまにしよう
それが来年の狙いです。

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ほうらいの山まつりせむ老い春  蕪村

日の光今朝や鰯のかしらより  蕪村


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居眠りで聖書を伏せる贅沢さ  あきオジ

華やかに化粧するのも初仕事  あきオジ

2010-12-30 07:16:05 | 日記
みんなで着飾って楽しむ。
それもいいかもしれませんね。

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来年も変わりばえしないかもしれませんが、更新を続けるつもりです。
このごろは毎朝の日課のようなものです。

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御経に似てゆかしさよ古暦  蕪村

我のもみの柴折りくべるそば湯哉  蕪村

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大晦日マタイ受難曲で朝迎え  あきオジ

2010-12-30 07:12:37 | 日記
今年は橘曙覧と遭遇したのが何よりも収穫でした。
短歌の世界でどのような位置を占めるのか知りませんが
正岡子規が評価してから注目されたとか
そして、今年は岩波文庫で出版されました。

その温かい視線と謙虚さがいいですね。
でも曙覧は明治まで生きた人ですね。
そんなことで近代感覚もあり
私がファンになる条件の表現の平明さがいいですね。
小さなことを喜びとし
言葉に温もりがあり
過剰ではない。
来年もお世話になるつもりです。

一日一首だけ読むだけでもたっぷり楽しめます。
来年は馴れる年にします。
そして、次のステップに進みたいですね。

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正月は「人間の条件」と黒沢明が放映されますので
一気に見てしまおうと思います。

それが私の正月の過ごし方です。

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ころり寝ころべば青空 山頭火

ひとりで食べる湯豆腐うごく 山頭火

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来年もお立ち寄りください。

2010-12-30 06:55:13 | 日記
今年もお立ち寄りくださりましてきありがとうございます。
年寄りのあれこれの身辺記事
刺激もなく退屈だったでしょうか
それでも、熱心に読んでくださり
励みになりました。
来年も訪ねてください。
楽しみにしています。

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年末のあいさつもできたし
安心しました。
今日は録画しておいたアーノンクール指揮の「ロ短調ミサ曲」を聞きながら
更新をしていました。

夜はクレンペラーの「マタイ受難曲」をCDで聞きます。
音楽はあまり熱心ではないのですが、この二曲だけはことあるごとに聞いています。
人は本当に分かりませんね。

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背伸びして見上げる富士も雪の中   あきオジ

2010-12-30 06:31:49 | 日記
みのむしの得たりかしこし初時雨  蕪村

しぐるるや鼠のわかる琴の上  蕪村

(蕪村の句には絵柄としては美しいのですが、わざとらしさが気になる句もあります。これは素人の見方なのかもしれませんが、気になります。この二句なども絵柄として素晴らしいし、イメージの楽しさもありますが、「あり得ない」景色がきになります。だから、俳句なのだという言い方もあります。だとすれば、もっと飛躍のある句が出てきてもよさそうですが、そうでもないのでしょうか。江戸時代の埋もれた俳人を探すのも面白そうですね。でも、そんなことはプロにお任せしましょう。)

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ちょっと必要があって法律関係の本を読みましたが
このようなことの専門家がおり、その世界の言葉と論理に精通していることに驚きました。
きっと医療関係者もそうですし、歴史学者もそうですし
電気工事の人もそうですし、農家の人もそうですね。
どこかでも特化している時代です。
共通の言葉を失い
会話も通じなくなるし、価値観も多様化するのも分かります。
専業化、特殊化が商品を生み出すのですから
当然と言えば当然ですが
言葉として何を残すのでしょうかね。
それより伝える相手がいない時代ですね。
ご苦労様です。

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雪富士を背にして写真を撮る親子  あきオジ

重い空雪の鉄橋押しつぶし  あきオジ

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