あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

節分で何故坊主仰々し   あきオジ

2011-01-31 21:19:16 | 日記
物売りを梅からよぶや下屋敷  一茶

我春も上々吉よ梅の花  一茶

(一茶の屈折した思いは、認められたい。そのためには、多少の「よいしょも必要だ」ということにつながっていくのですね。それがいいのか悪いのか私には分かりません。俗世の願いを求め、進もうとするけれど、うまくいかない。そこが面白いところなのですが、評価されない要因になっているのですね。でも慎ましく、遠慮がち、そして、純朴さがあるとけっこう愛されるのですね。ですから、斎藤祐樹投手のような人に人気が集まるのですね。)

あるがままあっさり咲ける寒桜  あきオジ

2011-01-31 21:11:36 | 日記
上天気の顔が集まって来る  放哉

窓あけた笑ひ顔だ  放哉

(いいときばかりではないとしても、放哉が笑顔をとりあげて句にすると、「ほっ」とした気分になる。精神の緩みがその人らしさを一番表現できるのかもしれません。気取った句よりもあっさり、さりげなく、技巧をこらさないのがいいですね。)

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「森山良子」を取りあげたドキュメントを録画しました。
そして、見ました。
「さとうきび畑」がよかったですね。この曲を歌うためには、人間としての歴史が必要なのかもしれません。

雪原に大きな弧をかく電車かな  あきオジ

2011-01-31 18:06:59 | 日記
一人となればつくつくぼうし  山頭火

月夜、あるだけの米をとぐ  山頭火

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与謝蕪村の生涯を描いたドラマ風のドキュメントを見ました。
あれこれと参考になりました。
特に俳画と組み合わせた展開が面白かったですね。
江戸時代の俳人は面白い人生を過ごしているのですね。
好きになりました。

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長谷寺の櫻見上げる温かさ  あきオジ

2011-01-31 07:02:21 | 日記
思えば気楽な生活ですね。
きっと、現役で活躍している人は
気楽なものだ。と飽きれているかもしれません。
でも、みなさんと同じような苦労をした時代もあったのです。
やっと、解放された気分です。
なぜか、これが望んでいた生活であり
憧れていた生活であったような気がします。
もっと早く気付けばよかったとも思いますが
それはそれです。

昔、職人の仕事を観ているのが好きな子でした。
畠仕事をしている姿を観ているのが好きでした。
それって、ちっとも変っていませんね。
その思いに忠実になればよかったのですが
そうはいきませんでしたね。

自分がしてきた仕事に誇りを持てること
それが大切だったのですね。
なぜかといえば全ては消えてなくなるのですから。

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かすむ日や夕山かげの飴の笛  一茶

ほくほくとかすんで来るはどなた哉  一茶

(こんな句がいいですね。景色を一瞬の驚きとして切り取るのが俳句なのでしょうが、そんなことは専門家に任せておけばよいのです。私は私の基準で楽しむことにします。)

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福寿草それなりの場所見つけだし  あきオジ

2011-01-31 06:54:56 | 日記
福寿草は宿根草ですから
毎年同じ場所で花が咲きますが
花は去年と同じようで同じではない。
そういうことですね。
二代目三代目と続く老舗
そこで扱う商品は同じようでも
造っている人は違っているのです。

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春の夕たへなむとする香をつぐ  蕪村

燭の火を燭にうつすや春の夕  蕪村

(この美意識こそ蕪村ですね。実景と言うより、美意識によってイメージされたものを再構成している。そんな感じがします。専門家なら上手に説明するのでしょうが、そこまで追っかける情熱はありません。まだまだ、蕪村の句に馴れる段階ですね。)

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怪しげな雲が迫りて梅ふるえ  あきオジ

2011-01-31 06:45:08 | 日記
火山の噴火
そして、大雪
何か気になることが続きます。
戦争もなく
飢餓にも逢わず
震災にも逢わない。
それは奇跡に近いことなのですね。
ありがたいことです。
「何もない」のが日本人には極楽なのです。

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うしろから大寒小寒夜寒哉   一茶

春立や菰かぶらず五十年  一茶

(一茶は野心家ではあっても「働き者」ではなかったような印象があります。実際はどうだか分かりませんが、そんな気がします。「まあ、そんなことでいいだろう」という諦めは感じますね。それぞれの俳人の俳句を通して透かして見える人物を想像するのも楽しいですね。少なくともきれいごとではないことは確かですね。)

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ようやく6時40分ごろになるとうっすらと周囲が明るくなりました。
それはそれなりにうれしいことです。

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塀を越え伸びし白梅耳こすり  あきオジ

2011-01-31 06:33:09 | 日記
キルトは製作者の思いがにじみ出る。
そんな楽しみですね。

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物思ふ膝の上で寝る猫    山頭火

これが河豚(ふぐ)かと食べてゐる  山頭火

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「イサン」を観ていますが、よくもまあ、謀反、裏切りがあるものだと感心しますし
紙芝居のように一気呵成に解決に進みますので、飽きませんね。
でも、かなり「うんざり」もします。
あまりに、解決のきっかけがステレオタイプだからです。
でも、日本の時代劇だったらもっと仕込みが単純ですから
「まあ、いいか」です。
まだ、続いていますが、「ホジュン」「チャングム」もそうですが
長すぎます。

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白煙が渦巻く山に冬の風   あきオジ

2011-01-30 17:02:43 | 日記
キルト展への出品作品です。
楽しい気分が素敵ですし
色合いがいいですね。

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鹿児島と宮崎の県境の山が噴火しています。
それをテレビで見ている奇妙さがありますね。
農家の人も大変ですね。

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死はひややかな空とほく雲のゆく  山頭火

死をひしと唐辛まつかな  山頭火

死のしづけさは晴れて葉のない木 山頭火

(俳句は死を扱いにくいのでしょうかね。和歌に「辞世」がありますからね。情緒的なことから思想まで説明に必要な語数もありますしね。でも、死をテーマにしたとき、どのようなことを残したいのか、象徴的に残すのか、あれこれ課題が多いですね。)

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