川越駅前の動く時計
面白がるのは最初だけ
馴れてしまうと振り返る人もいない。
見ているのは、乳母車の子どもと
地方?からでてきた年寄りだけ
・・・・・・・・
朝の風
早起きするととくをした気分
テレビでは「アマゾンの鳥」とか「知床の番屋の冬」とか
しみじみした風景と、饒舌な人が登場しないで
映像と音楽だけが流れます。
木の上でしか生活しない猿とか
フラミンゴの生態とか
おかしなことを知ります。
そして、クラシック倶楽部を見ると
世間の騒々しさを逃れることができます。
ありがたいことです。
・・・・・・・・・・・・
今日の放哉
をそい月が町からしめ出されてゐる
締め出される。閉じる。分ける。そのような自分と周囲を隔絶する。あるいは、誰もいなくなった。そのような区別する。というような言葉が気になるのが放哉ですね。これって自分だけの思い込みでしょうか。
気分が重くなる句って、このんで読む必要もないのですが、好きなのです。
・・・・・・・・・・・
落ち着けぬ四重奏なり萩の庭 あきオジ
・・・・・・・・・・・
今日の子規
朝寒や起(た)つて廊下を徘徊す
朝寒やたのもと響く内玄関
子規の緊張した気配を取り上げた句は、すっきりしていいですね。
「はっ」とする切り口は芸術的というより工芸的です。匠の技、そんな印象があります。それが洗練された子規の魅力なのですね。
・・・・・・・・・
今日の蕪村
うき旅や萩の枝末の雨をふむ
説明がなくても情況が分かります。このような旅の雰囲気は今の時代には、あまり感じられないものですね。脚絆、草鞋、漆傘、振り分け荷物、音のない小道を黙々と歩く、自分の踏みつける草のすれあう音だけが同伴者。それもいいかもしれません。芭蕉、西行等を読んでいると旅に出たくなりますね。
・・・・・・・・・
今日の山頭火
霧島は霧にかくれて赤とんぼ
霧島が見える。はじめは登山するつもりであったが、あきらめた。やっぱり山は登るより麓からの眺めた方がいい。
あいにく天候もよくない。霧島は、その名のように霧にみえかくれしていた。赤とんぼだけが、やけにふえて、あたりをとびまわっている。
悠然と晴れ渡った霧島。その麓に遊ぶ赤とんぼ、山のよろしさ。水のうまさ、あかたんぼのうつくしさ。
・・・・・・・・・
今日の方代さん
一枚の手鏡の中におれの孤独が落ちていた
気恥かしいほどの青春の言葉。誰にも通過してきた
青春の門があり、迷い道があり、
道を見失うときがある。
そんな時代を象徴したような若い言葉ですね。
いいですね。
面白がるのは最初だけ
馴れてしまうと振り返る人もいない。
見ているのは、乳母車の子どもと
地方?からでてきた年寄りだけ
・・・・・・・・
朝の風
早起きするととくをした気分
テレビでは「アマゾンの鳥」とか「知床の番屋の冬」とか
しみじみした風景と、饒舌な人が登場しないで
映像と音楽だけが流れます。
木の上でしか生活しない猿とか
フラミンゴの生態とか
おかしなことを知ります。
そして、クラシック倶楽部を見ると
世間の騒々しさを逃れることができます。
ありがたいことです。
・・・・・・・・・・・・
今日の放哉
をそい月が町からしめ出されてゐる
締め出される。閉じる。分ける。そのような自分と周囲を隔絶する。あるいは、誰もいなくなった。そのような区別する。というような言葉が気になるのが放哉ですね。これって自分だけの思い込みでしょうか。
気分が重くなる句って、このんで読む必要もないのですが、好きなのです。
・・・・・・・・・・・
落ち着けぬ四重奏なり萩の庭 あきオジ
・・・・・・・・・・・
今日の子規
朝寒や起(た)つて廊下を徘徊す
朝寒やたのもと響く内玄関
子規の緊張した気配を取り上げた句は、すっきりしていいですね。
「はっ」とする切り口は芸術的というより工芸的です。匠の技、そんな印象があります。それが洗練された子規の魅力なのですね。
・・・・・・・・・
今日の蕪村
うき旅や萩の枝末の雨をふむ
説明がなくても情況が分かります。このような旅の雰囲気は今の時代には、あまり感じられないものですね。脚絆、草鞋、漆傘、振り分け荷物、音のない小道を黙々と歩く、自分の踏みつける草のすれあう音だけが同伴者。それもいいかもしれません。芭蕉、西行等を読んでいると旅に出たくなりますね。
・・・・・・・・・
今日の山頭火
霧島は霧にかくれて赤とんぼ
霧島が見える。はじめは登山するつもりであったが、あきらめた。やっぱり山は登るより麓からの眺めた方がいい。
あいにく天候もよくない。霧島は、その名のように霧にみえかくれしていた。赤とんぼだけが、やけにふえて、あたりをとびまわっている。
悠然と晴れ渡った霧島。その麓に遊ぶ赤とんぼ、山のよろしさ。水のうまさ、あかたんぼのうつくしさ。
・・・・・・・・・
今日の方代さん
一枚の手鏡の中におれの孤独が落ちていた
気恥かしいほどの青春の言葉。誰にも通過してきた
青春の門があり、迷い道があり、
道を見失うときがある。
そんな時代を象徴したような若い言葉ですね。
いいですね。