あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

雨降りて歩幅狭くなるを知る  あきオジ

2011-05-31 05:33:44 | 日記
昭和記念公園です。
大きな池がありますが、池がなければ
広さを感じないかもしれません。

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常夏の真赤な二時の陽底冷ゆる  放哉

(晩年といっても40代前半、手紙のようようは無心が多いですね。「自分は牛肉を食べたい」と書いて無心する。その思いと、その手紙を受け取った人の思いは、そう単純なものではないでしょうね。私には両方が読みとれませんね。)

手紙つきし頃ならん宿の灯の見ゆ  放哉

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葱坊主白髪になりてそそぎたる  あきオジ

2011-05-31 05:22:42 | 日記
昭和記念公園です。
もちろん「葱坊主」ではありません。
(アルカン・ギカンチウム)

去年は覚えたのですが、すっかり忘れました。
もう覚える気はありません。

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旅人のこころにも似よ椎の花  芭蕉

暑き日を海にいれたり最上川  芭蕉

(語調の滑らかさ、言葉の響き合いなど、あれこれ回ってみると芭蕉は格別ですね。過剰にならず、古典的下敷を必要としますが、「しみじみ」が溢れていますね。
芭蕉に戻ってきたら、また、出かけましょう。「好き」にとどまっているわけにはいきませんね。)

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雨ふりて菖蒲咲いたと気づくあさ   あきオジ

2011-05-31 05:15:11 | 日記
昭和記念公園です。
咲き始めです。
年々充実しています。

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お気に入りの卯の花が咲いています。
それだけでも嬉しくなります。

卯の花のこぼれるる蕗の広葉哉  蕪村

(数日前に、取りあげましたが、嬉しくて再度アップしました。)

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白蓮を切らんとぞ思ふ僧のさま  蕪村

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赤さつき色だしきって地に落ちる  あきオジ

2011-05-30 05:48:52 | 日記
神代植物公園

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いづこより礫うちけむ夏木立  蕪村

酒十駄ゆりもて行くや夏こだち 蕪村

(「駄」は馬一頭が運ぶ重量の単位だとか、解説を読むとなるほどと思ってしまいます。今日発見の句です。絵画的風景として見ているのが面白いですね。蕪村の句には「現場の当事者」という臭いが感じられないのが現代的で面白いですね。)

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「深い河」(遠藤周作著)に
「成瀬さんのように理屈で割りきる勇気もないのです。」という台詞が出てきます。
本を読み、議論しているうちに説明がつかないことは否定される運命にあると思い込むようになるのですね。
そんな時代の空気がありましたね。

理屈で説明できることこそ嘘くさい。
今の時代の空気はそんなところにありますね。

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