ウオーキング・デッド
ウオーキング・デッドとは今アメリカで人気のテレビドラマの題名である。
ウオーカーと呼ばれるゾンビが町にはびこり生きている人間を襲うのである。
一方日本では鬼滅の刃というコミックが映画化されて人気になっている。
鬼に家族が惨殺される話である。時代は大正時代に設定されている。
鬼などというものが本当に存在するのだろうか。
「霊」という漢字を電子辞書で開くとそれは「死んだ人の魂」で、霊は肉体を離れても
存在すると考えられている。
そこから悪霊とか幽霊などという言葉が派生してくる。
我が家の奥さんは幽霊の存在を信じている。
私はそういった類のものは一切信じないし、霊感も弱い、というより無い。
一般的に男性より女性の方が霊感が強いとされている。それは本当かもしれない。
外国の話を持ち出すまでもなく日本にも霊にまつわる話はたくさんある。
代表的な古典「源氏物語」にも出てくる。
夕顔の巻である。
光源氏の愛人であった六条御息(ろくじょうのみやすどころ)は、正妻の葵の上に
対する激しい嫉妬から、悪霊となって彼女にとりつく。
夜、葵の上の寝ている所を襲い、取り殺してしまうのである。
源氏物語の現代語訳(今泉忠義)のサブタイトルには「物の怪に魅せられて夕顔の
頓死すること」となっている。
物の怪とは現代的な観念では悪霊のことであろうか。