りたいあまん

リタイア後どうしたら充実した人生を送れるか。日々模索しています。

江戸時代の人のお正月

2021年12月31日 | リタイア日記

大晦日の朝を迎えた。というか、一年間を何事もなく無事に過ごし

なんとかこの日を迎えることができたと言っていい。(コロナ禍の

なかをかいくぐって)。

あまり読書に割く時間はなかったが今年読んだ本のなかでおもしろ

かったものを取り上げてみることにした。

その一つに磯田道史著『江戸の備忘録二十』というのがあげられる。

さて、江戸時代の人、特に武士らはどんな正月を過ごしていたのだろうか。

まず年賀状について。葉書で年賀をする風習は江戸時代の武家の習慣に

根ざしているらしい。

武士は狭い城下町に集まって住んでいる。正月になると、年始回りと

称して、武士は手に名刺を持って同僚の屋敷二十軒ぐらいを挨拶して

回ったという。商人などは名刺がわりの手ぬぐいや扇子を置いて

まわったという。

次に、お正月にあげるお年玉について。

江戸時代は大人もお年玉をもらったらしい。

加賀藩士・猪山家の家計簿には「正月。町方その他より、すしなど

年玉とて」とあって、取り引き先の町人などから(おすし)のお年玉が

きていたとある。

また、猪山家ではお年玉の(切りもち)を配っていたという。

これは途中から現金支給に切り替えたらしい。

武士は出費ばかりだが、お供する草履取りの懐には一日で一万円

ほどが入ったという。

磯田氏の歴史ものは古文書等の史料を読み込んで書かれているので

リアリテイ感が強く、しかも平易な語り口であるためか分かりやすい

読み物となっている。

 

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江戸時代の人のお正月

2021年12月31日 | リタイア日記

大晦日の朝を迎えた。というか、一年間を何事もなく無事に過ごし

なんとかこの日を迎えることができたと言っていい。(コロナ禍の

なかをかいくぐって)。

あまり読書に割く時間はなかったが今年読んだ本のなかでおもしろ

かったものを取り上げてみることにした。

その一つに磯田道史著『江戸の備忘録二十』というのがあげられる。

さて、江戸時代の人、特に武士らはどんな正月を過ごしていたのだろうか。

まず年賀状について。葉書で年賀をする風習は江戸時代の武家の習慣に

根ざしているらしい。

武士は狭い城下町に集まって住んでいる。正月になると、年始回りと

称して、武士は手に名刺を持って同僚の屋敷二十軒ぐらいを挨拶して

回ったという。商人などは名刺がわりの手ぬぐいや扇子を置いて

まわったという。

次に、お正月にあげるお年玉について。

江戸時代は大人もお年玉をもらったらしい。

加賀藩士・猪山家の家計簿には「正月。町方その他より、すしなど

年玉とて」とあって、取り引き先の町人などから(おすし)のお年玉が

きていたとある。

また、猪山家ではお年玉の(切りもち)を配っていたという。

これは途中から現金支給に切り替えたらしい。

武士は出費ばかりだが、お供する草履取りの懐には一日で一万円

ほどが入ったという。

磯田氏の歴史ものは古文書等の史料を読み込んで書かれているので

リアリテイ感が強く、しかも平易な語り口であるためか分かりやすい

読み物となっている。

 

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今年最後の集い

2021年12月26日 | リタイア日記

昨日の土曜日は今年最後の公民館英語の日だった。

コロナ禍の影響で出席者は最後まで少ないままだった。

クリスマスの日だったのであらかじめ予定していた通り

持ち寄りのパーテイを行った。

各自でお菓子や軽い食べ物と飲み物を持ち寄っての会である。

それをやる前に、英語の会なので少しはお勉強もやりましょう

と言い、質問に答える形で話してもらうことにした。

新年が近づいているのでテーマはお正月の過ごし方となる。

質問(実際は英語で言うが、ここでは省略)は

「初詣に行きますか?」と聞く。Yesの人はどこへ。Noの人は理由。

答え Aさん:「近所の〇〇神社へ行きます。(Aさんの家の直ぐ近く)

    私:「それは近くていいですね。密も避けられて。」

  Nさん:「私は娘が来年高校受験なので合格祈願に行きます。

      お守りをもらってこなくちゃ。」

    私:「娘さんはたしか〇〇塾に行ってましたよね?

        Nさん:「ええ。今、冬季塾の特訓中です」と言う。

    私:「ああ。それなら大丈夫。合格です」と言うと

一部の人に笑いがもれる。以前に私がそこで講師をしていた塾だと知って

いる人だ。

と、ここまでは順調に進んでいたのだが、ここでちょっと横やりが

入る。ことわざ好きなSさん。この人はなにかにつけことわざを

持ち出すのが好きな人なのである。

   Sさん:「初詣って来年の話でしょう。来年のことを言うと

鬼が笑うっていいますよ」と言う。

   私:「そうでしたね。さっきから来年のことばかりだから

鬼もきっと笑い続けているでしょうね。今頃笑い疲れて腹がよじれて

倒れているかな」

(笑)

これを聞いてNさん:「みんな笑われっぱなしで、鬼も今ごろ苦笑い

してるよ」と言ったので教室にどっと笑いが沸き起こったのでした。

鬼もきっと笑って許してくれていることだろうと思う。

     

                  

 

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