昨夜イマジカBSで「Dearダニー君へのうた」という映画を見た。
ロック・スターのダニーを演じるアル・パチーノが一通の手紙に
触発されて家族の愛と音楽への情熱を取り戻す旅に出るという話。
その手紙というのはジョン・レノンが43年前に書いたものである。
映画では手紙の詳しい内容は伏せられていた。だが、ダニーはそれを
読んで、今は仲たがいをしている一人息子とその家族に会いにゆく決意
をするきっかけになる重要な手紙である。
話は変わるが、かって米国で「ジョン・レノンの手紙」というものが競売に
かけられたことがある。
テキサス州の収集家が三万ドルでこの手紙を買った。
この時の手紙と映画で使われた手紙が同じものかどうかはわからない。
実話として伝わっているジョン・レノンの手紙はレノンがポール・マッカートニ
あてに1971年に書かれたものの下書きである。
その内容はジョンとポールが激しく対立するもので「怒りの手紙」として
知られている。ビートルズの解散はその前年に発表されている。
つまり、ビートルズが何故解散することになったのかという理由を知ることが
できる鍵をにぎっている手紙ということになる。
しかし、昨夜見た映画ではそのことには一言もふれていなかった。
映画の脚本家が内容を変えてストーリーを作り上げたということも考えられる。
いずれにしてもジョン・レノンが書いた手紙というだけでものすごい高値がつく
のだから恐るべしビートルズ(の逸話)である。
余談だが映画の往年のロック・スターを演じるアル・パチーノは絶頂期を過ぎた
というよりすでに老年期に入ったおいぼれのミュージシャンにしか映らなかった
ように思えてしかたがないのだが。
♪Here comes the sun,it's all rght.♪
♪The long and winding road♪