食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ひなげし

2010-09-16 06:20:51 | 日記
 雨が強くベランダをたたく音で目覚める。


 窓を開けると夜気の残りが部屋に流れ込み、空気が一瞬にして変わった。


  朝の5時、、、、、


  黒々と濡れた舗道に街灯の光が白く映っている。


 秋の息づかいが聞こえてくるようである。


  季節になれば、暑さ、寒さ、は和らぎ、花は咲き、そしてかれる。


 そんな思いをめぐらせる時、僕は四季のある風土に生まれ育ったことを幸せに感じる。


 ちいさな花ひとつが開花したのを見つけても、力が沸いてくる。


 自然の美しい変容は、そこに暮らす人々の情緒を豊かにしていくと思う。


 季節のゆたかさは、かけがえのないものである。


 そう、、、、、


 ひなげしは、確か、今の時期に種を蒔くと、来年の5、6月頃に開花する花だった気がする。


 秋の夜長に、この花が別名、虞美人草と呼ばれる所以を調べられるのも面白いと思う。
 


 


 

(笑)

2010-09-13 06:15:32 | 日記
 メールのやりとりの後に、


 、、、、、( 笑 )


 とよく入れるが、20代の若者は、これをダサい、センスがないと感じるそうだ。


 
  昭和の大ベストセラーに 「 甘えの構造 」という本がある。


 日本人に特有な、甘え、を論じた内容である。


 他人に嫌われないように、結論を明確にせず、あやふやなままで終わらす。


 コミュニケーションを曖昧にすることにより、他人に対しての同調を求める。


 厳格に整理して論理的に解き明かしそれを明言して嫌悪感を抱かれるよりも、なあなあにしておいた方がお互いに傷つかないで済む、と第一に考える、というのだ。


 まさに、、、、、、


 ~ ~ 笑 とつけ加えることは、( なんちゃって、、、許してね、、、)

 と、相手の気持ちをはぐらかしたいとする、甘え、幼稚性の表れのようにも受け止められる。


   同時に、、、、、、


  ~笑には、日本人の持つユーモアも含まれてる気がする。


 

にんにくマニア

2010-09-11 05:51:18 | 日記
 にんにくマニア、、、、、


 これを、 


 にんにく味とかガーリック味のゲージにあてはめて議論してはいけない。


 完全な生にんにくの塊である。


 こんな骨太で、説得力のある乾き物が他に存在するのを僕は寡聞にして知らない。


 次の日にも、体内にしみ込んだ強烈な臭いに周囲が責め苛ませられる。


 軽い気持ちで買って食べてはならない。


 人との接触がなく、ぼんやりと時間をやりすごせる休日の前日に、食されることを勧める。

弁明

2010-09-09 05:26:45 | 日記
 「 ソクラテスの弁明 」


 ソクラテスの弟子であるプラトンが著したものである。


  古代ギリシャ時代、、、、、


 ソクラテスが、無実の罪を着せられ、ある人間に告訴される。


 彼は裁判官と聴衆を前にして、弁明のための演説をおこなった。


 この弁明の中で、ソクラテスは、裁判に正当性がないことを強く訴え、自らの生き方、思想に誤りがないことを強く主張した。


 その結果は有罪となり死刑が言い渡されるのである。


 傍聴席で、全てを見聞していた弟子のプラトンが、師ソクラテスの偉大さを正確に綴ったものが、「 ソクラテスの弁明 」である。


  、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


 鈴木宗男氏に有罪判決が言い渡された。


 まさに、死して屍拾う者なし、とは言い得て妙。


 彼の特攻隊気質を利用し、利益を貪ってきた大物政治家、外務省官僚がいたであろうことは想像するに難くない。

 
 俺だけじゃないんだ、、、という恨み節も彼の肩から聞こえてくる。


 彼が弁明すればするほどに、哀しい旋律をもって僕の耳に響いてくる。


 


 

引っ越し

2010-09-07 06:03:59 | 日記
 江戸時代、、、、、


 当時の江戸は人口世界一の大都市。


 お金の廻りがよく、当然仕事もたくさんあった。


 江戸にあこがれる地方農民が農村を捨てて、江戸に出て行く。


 そうなると農村は疲弊する。


 年貢米の取り立てに困った幕府は、江戸に出てきた農民達を農村に帰すため、帰農令や人返し令を出したが、そんな法令など、どこ吹く風、江戸は地方からの不法就労者で溢れるようになった。

 
   これとよく似た状況が、現在の中国、、、、、


 空前の大成長の恩恵を被っているのは大都市の富豪だけ。


 当然、農村の人々も都会にあこがれ都会を目指したいのであるが、、、、、


 原則、中国では戸籍のあるところ以外に住むことを禁じられている為、農村出身者が都会に出てそこで暮らすことはできない。


 この住居転移の不自由が、中国内においてさらなる経済格差を生みだし、それが暴動に発展して、共産主義体制の崩壊が起きるかもしれない。