気功を受けに行ってた話 ①

その昔、とある場所に気功を受けに通っていたことがあります。

あれはいつだったかなー。

当時、職場の最寄り駅が吉祥寺で、仕事が忙しく週3でタクシー帰りっていう日々。
もう、誰かとタクシー相乗りして気まずい思いするもの嫌だし、一人でタクシー乗るのもタクシーの運転手と話すのが
気まずいし、タクシー代仮払いするのもキツイし、会社にけっこうな額のタクシー代を請求するのも気まずくて、部屋の
更新のタイミングで吉祥寺に引っ越し、それをきっかけに引きこもりになった。
（あ、もちろん仕事には行きますが、その他の日はほぼ家から出ないっていう意味で・・・。）

まー、それをきっかけというか・・・仕事が忙しすぎて帰るのが12時過ぎ、そんでもってそれまで夕ご飯を食べてない
のでお腹が空いて、帰りのコンビニでついつい空腹の欲求に任せて食べたいものをいっぱい買って夜遅くに食事、かつ
超絶お腹空いてるときにゴハンを買うので実際食べれる量より買い過ぎ、それを食べちゃうので食べすぎ、そしてその
まま寝てしまうっていうサイクルを繰り返し、めっちゃ太った。

なので、急に太ったせいで昔の知り合いにたまに会うと、「なんでそんな太った！？」って反応されるので人と会うのも
嫌になってきて、さらには吉祥寺ってけっこういろんなことが吉祥寺の中で完結しちゃうので会社帰りに遅くまで開いてる
お店に立ち寄ればあまり不自由もなく、ほんと、休日出勤の日以外は土日は引きこもっているっていう生活を送っていた。


そんなある日、少しだけ早め(といっても21時くらい)に帰れたので本屋に立ち寄り、何気なくデザートレシピが載ってる
本を手に取って眺めていると、同じように何かのレシピ本を見ていた隣の人に

「それ、めっちゃおいしそー。」

って言われた。
多分、イチゴかなんかのタルト系の色鮮やかな写真が載ってるページとかだったと思う。(じゃなきゃ話しかけられる隙
ができるほどの時間開いてないかなと。)

「あー、美味しそうですよねー、って見てるだけで実際作れないんですけどねー。」

って適当に返したんだけども、なんかそんなスイーツの話から、吉祥寺の美味しいおすすめのお店の話やなんかでちょっと
ハナシが盛り上がり、最終的にダイエットの話になって、そのちょいぽちゃのお姉さんが以前は今より30kg太ってたって
いう話に。

で、太ってた頃の写真とかを見せられて、それを気功を受けることによって体の気の流れがよくなって、老廃物を外に出す
体ができてきて痩せられるようになったっていう。

今になって思えば、多分、それ、世の中の女子の多くが興味を持つダイエットの話で釣る作戦だったんだと思うんだけど、
私がすごく興味を惹かれたのはむしろ、"気功"　の方。

え！？気功？？？

って。

だって、ダイエットの話なんてそこら中に転がってるけど、気功ってなかなか出会わなくない？

ってことで、いい話を聞いたと思い、家に帰ってネットで調べようと思って、

「ありがとうございます。今度調べて行ってみます～。」

って、社交辞令的に世間話を切り上げようとしたら、

「あ、それ、宣伝とか一切してなくて紹介でしか行けないとこだから、興味があるなら紹介するけど？」

って言われてしまい、なんか一気に面倒な雰囲気になったとは思ったんだけど、うっかり「行ってみる」って言っちゃっ
てるし、ここで断ったら次いつ気功の話に出会えるか分からないし、とりあえず一回行ってみようということで、メアドを
交換して、料金がだいたいどれくらいなのかってことだけ確認して、自分の行ける曜日を伝えて予約ができる日を聞いて
もらうことに。


ってことで、ヒキコモリで休みの日に予定ができるのがめっちゃユウウツに感じてしまう私が、外界と接触するきっかけに
なった出来事の始まりです・・・。


ちょっとだけ長くなりそうなので次回に続きます。