長沼温泉の脱衣所ロッカーに100円玉を入れようとして
カキーーン!といい音がして落ちて転がる。
あっ、転がったかなと思う方を目が追う。無い。
足もとに転がってきた100円玉と落とし主に気づき「ありましたよ」と
拾ってくれる人も無く。
結構混み合っている人の間を縫ってまで探すのもはばかられ、
小銭入れから100円を出してロッカーを閉めた。
湯船に浸かっていても100円玉のことを思い、
あの”カキーーン!”はどこにぶつかったんだろう、、
自分の足もとにポトンと落とすことは何度もあったが、あの音なら遠くにまで行ったか、、、、
早く出て反対側の床も見てみるか、、、
と いつまでも100円玉に執着している自分を笑う。
ほとんど毎日通うこの脱衣室で前の人が取り忘れた100円玉に何度巡り会ったか、、、、
「お!ありがとう!」その100円玉でゆっくりとマッサージチェアーに身を委ねたり、
ソフトクリームやコーヒーになって神様がくれた贈り物に顔も心もしばしニマニマ。
そのまま置いて次の人がびっくりして喜んでいる様を想像し、神様気分になったりもする。
帰りに「忘れ物です」と受付のお姉さんに渡すのもよいが、子供なら様になろうけれど
いい年のバアサンがあえて正直者ぶるのも照れくさい、感謝で受け取り還元する方が性に合う。
普段マッサージチェアーは使わないし、飲み食いもしないからこんなことが小さなメリハリ。
そんなこんなを思い出していたら落とした100円玉に執着する気持ちが消え、探すことはせず。
後から上がってきた夫に「ねえねえ、100円玉がさ、これこれしかじか、、」と報告するが
反応も鈍くピント外れ、そそくさと玄関に向かう途中「あ、落ちましたよ!」と若者に声かけられる。
床に帽子を落としていた。再び「落ちましたよ!」手袋も落としていた。
「あ、ありがとう!」
夫が拾わぬ話を若者に拾われたような気がして、ふふふとひとり満足笑い
。
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