晴耕雨読

長いサラリーマン生活を終え、悠々自適の生活を楽しんでいる60代
と言ってスタートしたがもう古希を迎えた

土蔵の鞘が崩落

2010-10-27 | 我が家の出来事
昨日の早朝、故郷の隣家から電話があり、我が家の土蔵の鞘(外側の覆い)がその家の庭に崩れ落ちたという。
土蔵は明治の初期頃に建造されたものらしいが、内部はまだしっかりとしていて倉庫としては十分の価値がある。
しかし母が亡くなって20数年経ち、以来母屋は無人となったので土蔵も荒れ放題になっている。
特に鞘の部分は痛みがひどく10年前頃に補修工事はしたが、持ちこたえられなくなったのだ。

最近では風が吹くと瓦が飛んだりして近所に迷惑をかけることもあり、重い腰を上げて取り壊すことを決めた。
無人のまま放置してある母屋は昭和39年の新潟大地震の後で建てたものだが痛みが激しい。
兄弟5人で相談して取り壊すことに皆異論はなかったが、故郷を捨てることになるようで気が重い話であった。
実行するのは長男である私の仕事になる、こういう時だけ惣領として動くのである。

子供の頃空襲があったときに町内の人は浜(海岸)へ非難したが、我が家は土蔵に閉じこもったという話を聞いた。
昔わが先祖は回船問屋として栄え、その頃は土蔵を7つ持っていたらしく、そのうちの1個が残っているのだ。
夏は涼しく、冬は暖かいので従兄弟たちとかくれんぼなどの遊び場として使った記憶がある。
それ以外は季節はずれのものを置くための倉庫代わりだったようだ。

昨年に取り壊しを決めたのになぜか未練があって実行に移せず1年延ばしてしまった。
これ以上昔の近隣に迷惑をかけるわけに行かず、今度こそ決心した。
幸い小学校時代の同級生が地元で建築業をしているのがいる。
今回の崩落物の撤去で早速動いてくれた、ありがたい友に今冬工事を頼むことにした。