先日おもちゃ病院で預かった(入院扱い)おもちゃを修理する時間が漸く取れた。
電池ボックスが別車両になっている機関車と踏み切りのセットだ。
持ち主がたぶん自分で修理しようと手を入れ、途中であきらめた形跡がある代物だ。
機関車のほうはばらばらに分解されていてはじめはこれで復元できるのか心配だった。
会の他のメンバーの助言ももらい機関車は配線を全部交換して回復した。
勢いよく動いてくれると本当にうれしくなる、子供もきっと喜ぶことだろう。
おもちゃの修理には図面もなく、どのように動けば正解なのかが分からないことが多い。
このおもちゃでも不明の配線が2本あったが動作上問題はないのでカットした。
踏み切りの方は大変だった、長い間使っていなかったようで乾電池の液漏れがあって電極が腐食していた。
よくあるケースなので手持ちの電極を取り付けてそこはOKとなる。
プラスティック製品は壊れやすい部分が多く、ここでも信号機が破壊されていた。
瞬間接着剤を補修したものの強い力がかかれば保障はできない、自分たちができるのはここまでだ。
これだけ作業するのにほぼ一日かけてしまった。
それでも苦労した甲斐があって何とか完成した、子供の笑顔が期待できる。
急に寒くなりエアコンの暖房を今年初めて使うことにした。
指先が冷たくなって作業がしにくくなる季節だがおもちゃの修理は楽しみの多い仕事だ。