退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#443:ワクチンの是非

2015-02-08 23:06:11 | アメリカ便り
グラミーを見ながら書いています。
今、アメリカで話題になっているワクチンの是非。
今年に入ってカリフォルニアを中心に国内で、すでに100人以上がはしかにかかったそうです。

ディズニーランドで多くの人が感染したそうです。
ワクチン接種がほとんど義務付けられているアメリカで、1ヶ月でこの勢いというのは驚異的です。
政府も“ワクチンを受けていない人はすぐに受けるように”といっています。
が、このような状態のときに、二人の2016年大統領選に出るかもしれない政治家(クリスクリスティー、ロンポール)が“ワクチン受けるか受けないかは個人の選択”的なことを言ったことで、世間をにぎわしています。

1998年にイギリスの研究者が、“混合ワクチンが自閉症など脳の発達に影響を与える”という文献を発表したことにより、98年以降ワクチンの接種率が91%以上から80%そこそこにまで下がったそうです。
しかしこの文献、現在の“STAP 細胞”的な、いい加減な文献だったため、2010年に発表取り消しとなりました。
取り消しになった後はワクチン接種率が以前と同じに回復しましたが。

この文献、なんせ、研究対象が12人の子供だけとのこと。
この数ではまともな統計データも出せないのでは。
今ではその研究自体が不正だったといわれています。
だから、ワクチンが自閉症など脳の発達に悪影響を起こすという事実はないのですが、いまだに、ワクチン反対者はそのことを持ち出しています。

どのようなワクチン、薬にも副作用はつき物です。
ワクチンを受ける危険性、受けないでいる危険性、感情ではなく、事実をベースとして受けてほしいです。

ワクチンを受ける受けないは、個人の自由ではあってはいけないと思います。
というのは、受けないことによって、他人に危害を与えるからです。
つまり、ワクチンを受けていない人がはしかにかかったことを知らず、他人にそれをうつしたなんてことになったら、そして最悪の場合うつされた人が重病になったり、死んだりしたら、これは立派な犯罪です。
とこれは、私が大好きなテレビドラマ“Law and Order”でも、10年ぐらい前に取り上げられた話題です。
この番組で、自分の子供にワクチンを受けさせなかった母親は罪に問われました。

小さな子供を持っている皆さん、ワクチンは忘れずに。

グラミー終わりました。
セントルイスシンフォニーがグラミー賞を取りましたよ。
これで、7つ目のグラミーだそうです。
おめでとう。
そういえば、シンフォニーしばらく行ってないです。

ハブグレジュンタのマミー