退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#397:尊厳死

2014-11-05 07:14:39 | アメリカ便り
アメリカ在住の脳腫瘍のため余命6ヶ月と言い渡された29歳女性、ブリタニーが先日尊厳死を選びました。
これに対してアメリカ国内からはもとより、世界中から賛否、いろいろな意見が出ています。
ヴァチカンなんかは、頭から自殺は良くないと言って、ブリタニーの行為を真っ向から否定しています。
ブリタニーは生前言ってました。
“自分が選んだ死は自殺とは違う。死にたいなんてこれっぽっちも思っていないが、私は確実に死ぬ”と。
私が思うに、ある意味ブリタニーは病気がブリタニーの生命を奪う前に、自分から日にちを決めその生命を絶ことにより、自分は病気によってコントロールされはしない、ということを最後に感じたかったのでは。
そのほかにも勿論、家族に負担をかけたくないとか激痛を味わいたくないとかの理由もあったでしょうが。
私も、ブリタニーのような選択が必要となった場合、自分の人生を自分がコントロールできなくなる前に何とかしたいものです。
勿論、戦うだけ戦いますが。
こんな話になるのは、やはり60歳という年だからでしょうか。

しかしながら、個人が他人に迷惑をかけず、自分で決めたことに対してどうして他人が“ああだこうだ”と意見を言うのかわかりません。
アメリカはプライベートなことには、たとへ身内だからといって他人が言葉を挟むことはエチケット的に“NO”なのですが。

今日は母といつも行く回転すし屋に行ってきました。
もうそろそろ帰ろうかと思っていたところ、隣に外人さんが座りました。
ニセコで大工をやっていると言う、ニュージーランドから来ている38歳のなかなかのハンサムでした。
1年のうち4ヶ月ほど日本に来ているそうで、そんな生活をもう10年も続けているそうです。
札幌で古い家を買って改築し販売したいと言ってました。
メールアドレスを交換しました。
ヨリさんの家でアメリカ料理でも食べさせてあげようかしら。
私の友達で、35歳の独身女性がいるのでこのニュージーランド人どう
かしら。
アメリカ、共和党が圧勝したとのこと。
オバマの人気がどん底となった今、予想はできましたが。
でも国内外で、問題が起こりすぎたせいもあったと思います。
民主党、共和党、どちらが勝っても変わりは無いと思いますが。

ハブグレジュンタのマミー




#396:女性管理職

2014-11-03 20:54:35 | アメリカ便り
女性管理職(課長職以上)の占める割合が6.6%(11.1%と報告しているのもあります)程度とのこと。
この数値が低いのは事実だと思いますが、この数値をそのまま受け入れるのはあまりにも単純すぎると思います。

ですので、ここで、統計的数値に対する私感を述べたいと思います。

私は科学的実験で得られた数値と言うものは信頼(捏造じゃない限り)していますが、こういった社会学的統計数値というものは、“多いんじゃない~、少ないんじゃない~”と言った比較に使う程度にとどまっています。

と言うのは大多数の社会学的統計的数値は、ほとんどが2次元(平面)だからです。
しかし、実際にはその平面的数値の裏には何重もの2次元的数値、そしてそれによって作られる立体的数値と言うのが隠れているのです。

たとえば先日、我が家から車で40分程度のところにあるファーガソンであった、白人警官による黒人少年の射殺事件とその後に続いた黒人暴動とデモ。
この事件では、住民の約70%が黒人といった町に、黒人警官が全警官53人中3人しかいなかったといわれ問題となりました。
しかし、単純に6%弱しか黒人警官がいないと結論づけることはできないと思います。
その裏には次のような他の2次元的数値が隠れているからです。
1.黒人のアメリカ人口に対する割合―――約13%
2.警官になるには、学歴的に2年制か4年制の大学卒業が必要条件だそうです。
  大学進学率というのは白人黒人ほぼ変わらず70%弱となっていますが、卒業率では両者かなり  違っています。
  黒人の2年制4年制大学の卒業率―――約40% (白人は約63% )
3.黒人の犯罪率―――50%の黒人(40%の白人)は23歳になるまでに何らかの理由で(交通違反を除  いて)、警察のお世話になる。

他にも、考慮に入れるべき数値はあるでしょうが、これら3つの統計的数値だけを見てもファーガソンの黒人警官の数が必ずしも不平等であるとは思いません。
白人警官がヒスパニック系含んでいるかどうかはわかりませんが、2000年代初期までは白人町だったファーガソン、白人警官が多いのもそれほど不思議ではありません。

このように社会学的統計的数値には、平面的数値では証明できないさまざまな数値が隠れています。
だから、私達はその奥に含まれた数値も理解しなくてはいけないと思います。

さて、女性管理職の統計的数値の裏にはどのようなほかの数値が隠れているでしょうか?
たとえば、伴侶の家事の貢献度とか。。。。

ハブグレジュンタのマミー