春にますます近づいたと思ったら、
雪が降り、
もう大丈夫かと思ったら、
また雪が降り、
その隙間を縫って、
福寿草とふきのとうが顔を出した。
厳寒の時期、姿を見せなかったすずめさんが、
ちゅんちゅん、ちゅんちゅん我が家にやってきた。
融雪剤が撒かれ、真っ白い雪が黒く染まり、
外枠だけのハウスに、ビニールが張られ、
北海道の農業が始動されてきた。
こ~こ~と鳴きながらV字に飛ぶ白鳥。
生き物たちは確実に春を察して動き出している。
私も動こうっと。
春にますます近づいたと思ったら、
雪が降り、
もう大丈夫かと思ったら、
また雪が降り、
その隙間を縫って、
福寿草とふきのとうが顔を出した。
厳寒の時期、姿を見せなかったすずめさんが、
ちゅんちゅん、ちゅんちゅん我が家にやってきた。
融雪剤が撒かれ、真っ白い雪が黒く染まり、
外枠だけのハウスに、ビニールが張られ、
北海道の農業が始動されてきた。
こ~こ~と鳴きながらV字に飛ぶ白鳥。
生き物たちは確実に春を察して動き出している。
私も動こうっと。
夜勤続きから解放され、久しぶりの我が家で、さぞや気持ちよく寝られるものかと思いきや、
寒い、
とっても寒い。
なんで? 気温はだいぶ上がってきているのに。
少し前までベット横に置いてある温度計が、いつも0℃だった。
全然動いていないので、壊れているのかと台所に移動すると、
あら、壊れてない。
という事は、
寝室は0℃の気温だったんだ。
この中でずっと寝ていたので、
20℃を超える職場は暑い。
利用者さんもタオルケット一枚でOK。
そんな夜を職場で数日過ごした後の我が家での睡眠。
温度差が大き過ぎたようだ。
もう湯たんぽは不要と片付けたのだが、
また取り出した。
我が家は春遠し。
2月11日、札幌雪祭り最終日、ホテルを予約する。
雪像の取り壊しを翌朝見るためのお泊り。
去年は取り壊しを見るための席を設けていたが、イメージが悪いとの理由で今年はなくなった。
自衛隊制作の大雪像フィランドの「ヘルシンキ大聖堂」の側には早朝から人々が集まり出した。
NHKや北海道各局がカメラを構えている。
自衛隊員が像の前に集合すると、
カメラを持つ人々が一斉に動きだす。
しかし、それからが長い。
しびれを切らした報道人は小さな雪像の取り壊しを撮影している。
取り壊しを見るために泊まったのに、
長い待ち時間。
私も寒さにしびれを切らし、取り壊しを見ずにホテルに戻っていったのだった・・・
2月が終わろうとしている。
真っ白だった道路が本来の姿を見せ始めた。
ちょっと気にしながら走っていた車たちが勢いを増している。
危ない 危ない。
北海道の事故件数は高いと聞く。
でも、
気持ちはわかるなあ~
私でさえ、今まで夫の運転で仕事に出掛けていたのに、
最近は自分で運転を始めた。
土手にふきのとうが顔を出したとのニュースが聞こえてくる。
そんな季節になったんだなあ~
我が家もふきのとうで土手が埋まる。
もうちょっとだね。
福寿草も雪の下から顔を出す。
ハッとする鮮やかな黄色と残雪の対比が春の訪れに華を添える。
と思っている中、
外を見ると・・
木々が大きく揺れ、雪が慌ただしくあっちにこっちに入り乱れ降っている。
あらあら、
積もりそうな予感。
北海道の春は、まだ遠し。
只今21時、氷点下17℃。
昨夜は氷点下23.5℃まで下がっていた。
霧氷を楽しみに早起きしたけど、
見られなかった。
風がなかったようだ。
木々に真っ白に凍りつく氷の花は美しい。
横浜から北海道に来て初めての冬は、感動、驚きの連続だった。
そこは追分。
ボットントイレの真ん中が、だんだん富士山のように盛り上がり、
広大な雪原に、きつねやうさぎの足跡が幾何学のような模様を描く。
楽しくて、面白くて、美しくて。
外に出るとウキウキ。
濡れたタオルをぶんぶん振り回して立たせたり、
滑り台や雪のベンチ、大きな雪だるまを作り、
遊びまくり、
霧氷、樹氷、ダイモンドダストに心躍り、
凛とした空気感に震え、
北海道の冬が未知の世界に思えたものだ。
当たり前と思っていた横浜の生活から、
お風呂の残り湯はカチンカチンに凍り、
洗濯機のホースもカチンカチン。
サバイバルのような山村生活が面白く楽しく。
当時はね・・・
氷点下の世界は美しい。
だけど・・
春よこい。
由仁町の農家へお米を買いに行ったついでに、近くの温泉に寄ってくる。
気温は低いものの、風がなく穏やかな日和。
どこか治療中なのか、顔にカバーをつけたワンコと、ゆったりのんびり、とことこ散歩する方に出会う。
田んぼと畑は雪にスッポリ埋もれている。
なだらかな坂を登り終えると、「ユンニの湯」に到着。
ここはコーヒー色のモール湯。
2月3月は450円。
大きな樹木に囲まれた雪景色を見ながら温泉に浸かる至福の時間。
ここは泊りも出来る。
カナダ産のホワイトパインで造られた重厚なログハウス。
最近ふと思い立って、着た切り雀でさっさとノーメイクで泊まってきた。
自宅から車で30分。
吹雪いていなければ大丈夫。
何をするでなし、
ただ温泉に浸かって、暖かい部屋で休む。
それだけ。
築55年隙間だらけの、やたら広く寒い冬の我が家での、
貴重な冬の過ごし方。
昨日タップリ雪かきをしたので、今朝は安心。
なんて思って朝、外を見ると・・・
なんじゃこれは~~!!!!
ここは豪雪地帯かと思うほどのタップリ盛り上がった積雪。
もう笑っちゃう。
家も木々もすっぽり雪に覆われ、
どこもかしこも見事に作り上げられた自然の雪像に感動!
まあ~きれいだこと!
・・・・・
やらねば。
やった・・・
どうか明日は休ませてください。
地震で損傷した煙突。
簡単に修復出来ず今年は諦めた薪ストーブ。
お気に入りの鋳物ストーブで、パチパチ燃える音とガラス窓から見る赤い炎が好きだった。
ワンコとニャンコがごろんと横になり、
私も側で本を読み、お酒を飲み、
雪の降る様を眺めながら、冬を楽しんでいた。
薪は部屋全体を柔らかく優しい暖かさで包み込む。
しゅんしゅんと音を立て、白い湯気を上げるやかん。
ことことといい匂いを漂わせる煮物の鍋。
そんな冬の空間が欲しくて、夏の頃よりせっせと薪作りをしていたのに。
天災に文句は言えない。
なにせ築54年。寿命が近づいていたんだね。
5年前この農家の空き家を購入したとき、納屋には石炭が沢山入っていた。
小学校時代、石炭ストーブがあったような気がするのだが、記憶は定かではない。
骨董屋さんで石炭ストーブを探し、ネットで使用方法を検索。
それはそれは暑いほどのあったかさだった。
2年で石炭がなくなり、今度は薪ストーブ。
追分時代は解体業の知人から沢山の木材をもらっていたので薪ストーブは当たり前の冬の暖房。
元牛舎に積まれる豊富な薪。
ここでは伐採した我が家の丸太がメイン。
夏バイトの夫には薪作りを望めず、斧では容易に歯が立たず機械の購入を考えるが、年齢を考えると悩む。
まだこの季節だと小さな石油ストーブで事足りており、毎日煮干しの鍋を置き出汁をとり、お湯を沸かし湯たんぽに入れ、
暖かい布団でぐっすり。
目覚めた後は、ニャンコ二匹がまだ余韻の残る湯たんぽの上に乗っかって、気持ちよさそうに寝ている。
あったかい所を上手に探すもんだ。
十分過ぎる暖かさは要らない。
ほどほどでいいんだ。
今年は諦めるが、まだ庭に積まれている丸太。
お金の掛からない燃料が目の前にあるというのに、諦めがつかん。
お金を掛けて煙突を直し、機械を買って薪作りに精を出し、腰が痛い~とつぶやきながら薪を積み上げ、薪ストーブの暖かさを堪能するか、
完全に諦め、労力を掛けず灯油にお金を掛けるか、
薪ストーブに火をおこすのはいつも私。“薪ストーブはあったかいね。”と言う夫は自分ではやりたがらない。
大きな薪をくべておけば、朝まで部屋はぬくい。
そんな生活が好きなんだ。
今年は燃料費がどれほど掛かるんだろう。(泣)
寒い日が続く。
今朝は氷点下3度。
豆畑や野花は霜で白くなっている。
手作業で行われる小豆の島立て。
最近はコンバインでの収穫が多くなったようだが、この時期畑に立つ小豆の束。
数人の女の方が腰をかがめ作業をし、休憩時間には皆集まり談笑。
夏、暑い中での雑草取り。
小豆に関わらず、農家の仕事は天気とのお付き合い。
今年の北海道は低温、長雨の日照不足でご苦労が多かったよう。
それにまして地震。
酪農、林業、漁業、農業などなど、本当に大変な日々をおくられている。
そのご苦労の中で、野菜、肉、牛乳、魚などを毎日頂く。
感謝です。
芽を出し緑色に染まっている秋播きの小麦畑、今季最後の収穫を待つビート畑。
そんな中、ツタウルシが木に巻き付き紅葉の円柱を作る。
雪も間近だね。
ようやく心の深い落ち込みから脱し、
何回目の小春日和の中にいる。
次の木枯らしは確実に来るだろう。
今やらなければならないこと、
そして、いまならできることを精いっぱいやったら、
心静かに美しい夕焼け空を眺めていよう。
晩年、ご自身はがんを克服したものの、奥様をがんで失い、重いうつ病を患い、自殺さえ考えた日々の気象学者の倉嶋厚さんの言葉が、
北海道新聞「卓上四季」に載せられていた。
「今やらなければならないこと、
そして、いまならできることを精いっぱいやったら、」
そうしたら、
朝夕のお日様にも、
小鳥たちの鳴き声にも、
道端の野花にも、
自然に「ありがとう」って言える。
やっと言える自分が、今ここにいる。
雪虫が舞う季節になってきた。
寒くなり、そろそろ雪虫が飛ぶ季節かな~って思っていると、
見つけた!
昔々、渡辺淳一の小説を読んでいて初めて知った「雪虫」という名前。
今なら、ネットでさっささっさと調べることが出来るが、昔々はそうもいかず、いつしか忘れていた。
55歳で北海道に移り、初めての冬。
ふわふわ白い雪?が舞っている。
やっと知った「雪虫の」の正体。
トドノネオオワタムシ。アブラムシ科。
ヤチダモからトドマツ、
トドマツからヤチダモに旅する「雪虫」。
熱に弱く、人の体温に触れたたけで体調不良。
命短し「雪虫」。
この季節、ヤチダモに行くため飛び交う「雪虫」。
子孫を残すため、頑張って飛んでいく。
時に大量発生で大変なことがあるようだが、私はその風景をみたことがない。
私が知っている雪虫は、
ふわふわ ふわふわ、雪の訪れを予感させる冬の訪問者。
飛び始めて2週間余で雪の出会いがあるという。
今月末あたり、初雪が降るのかもしれない。
そういえば、
我が家のワンコ風太が生まれたのは10月28日。
生まれてすぐに親から育児放棄され、小雪舞う寒い外に、息も絶え絶えに冷え切った体で放り出されていた。
身長15㎝、体重340g。
もうじき8歳。
大きくなった。
私がお母さん。
5時半、気温5度。
ストーブを出しちゃった。
冬が見え隠れしている。
雲がオレンジ色に染まり、お日様が挨拶を始めている。
自転車は止めた。寒すぎ!
助手席にワンコを乗せ、農道を走る。
牛さん親子とご挨拶。
行き交う車はいない。
朝の風景に魅了されながら、ゆっくり車を走らせる。
今朝も幸せ。
お日様ありがとう!
みんなありがとう!