早速、北海道で献体を受け入れる大学を探してみると、
北海道医療大学・北海道医科大学・北海道大学・旭川医科大学
だったが、北大は平成19年から受け入れを中止している。
北海道医科大学は年齢制限で70歳以上、残る2校に問い合わせをすることにした。
この際、献体についての諸事情を見てみると・・・
未来の医師や歯科医師を育てるための教育の他に、現役の医師や・歯科医師たちが、自らの手術の腕を磨くために「ご遺体を使ったトレーニング(サージカルトレーニング)」を希望する切実な声が、何年か前から上がっているとの事。
教育ではOKだけど医療の場面では遺体を使用してもよいかどうかは、法律上曖昧のようだ。
医師は手術の練習には動物やシミュレーター、そして患者でも行われていること!
さらには、多くの患者から期待される最先端の手術手技を学ぶために、海外のトレーニングセンターに出向き、外国人のご遺体を使って医師たちがトレーニングをしていると。
現実、臨床現場では一度もやったことのない施術を執刀する事もあり、稀に事故につながってしまった事も。
医師たちが動物、シミュレーターに加えて、ご遺体でも手術のトレーニングができないか、そのための法整備や仕組みづくりが必要となっているようだ。
年々献体希望者が増加しており、登録をストップしたり、年齢制限や登録地域を制限したりと各大学での対応がまちまちになっている。
反面、登録をしても後日家族(親族)が反対したり、その時を迎えて家族の心が揺れ動いたりと不献体となる場合もあるという。
献体登録するには本人以外の同意が必要だが、親族の場合も、3人とか4人といった人数を指定している大学、2親等以内の全ての親族の同意を必要とする大学、可能な限りの親族の同意を必要とする大学など様々で本人の「献体します」だけの意思表示だけでは登録が出来ない。
残る2校、果たして献体受け入れはいかに・・・・