ババ(義母)と娘さん我ら夫婦4人で先日行ってきた「味道広路」でランチ忘年会。
予約時間まで時間あり温泉に立ち寄る。脱衣所でババは立ったまま脱ごうとしない。
“ばば脱いで。” 一枚脱ぎ、これも? これも?。
洗い場で “ババ頭洗って。” ばばは耳を塞ぎ頭を下げる。私が洗うのか・・
身体は自分でと石鹸をつけタオルを渡す。その間に急いで髪を洗い、ばばを見ると・・いない。えっ! 浴槽?・・いない。 脱いだ場所を探している。
“ばば、あったまってから出よう”
浴槽に入れてから急いで身体を洗う。終わって浴槽を見ると・・・いない。出ている。もうお風呂で夜勤明けの疲れた身体を癒そうなんてあきらめた。まずはばばに洋服を着てもらい、ベンチに座ってもらう。着替えて、見ると・・いない・・・
ロビーに探しに行くとスタッフと立ち話をしている。“○○さんが泊まっていませんか?”
急いで荷物をまとめロビーのソファーに。ふ~~~~
お店で会食。
ばばのおしゃべりにゲラゲラ笑いっぱなし。
“みんなと一緒に美味しいもの食べるなんて心が躍るよ。ありがとう。”
帰宅の車中、5分も経たない内に “最近愛子に会ってないな~”
(ババ、今会ったばかりでしょう。クリスマスプレゼントをもらってにこにこ顔だったのに・・・)
ホームに戻る。
自分の席に座り他のばばとにこにことおしゃべり。
“あら真知子さん、いつ来たの?”
まあいいか。その瞬間、ばばが幸せなら。
40歳で運転免許を取り、婦人会の会長を務め、農家をしながらメナードの優秀セールスウーマンだったばば。若いときは東京銀座で仕事をしていたばば。
“どうすれば売れるの?”
“笑顔。何言われても、げんこつをもらってもにこにこ。”
う~~私には無理かな。
いつもにこにこ顔のばば。
“パーだからなかなかお迎えが来ないよ。じ~ちゃんが待ちくたびれているね。”
88歳、
110歳まで生きるって。