札幌雪祭りの雪像取り壊しを見ようと、前日はホテル泊まり。
夫より一足お先に札幌に向かう。
札幌行きの電車は大きな荷物を持つ人で満員。
日本語ではない言葉が行き交わっている。
まずはチェックイン。
雪祭りの最中は予約取りが難しく、高い。
そんな中見つけたホテル。
部屋は狭いが、泊まれるだけで上等。
しかも狸小路まで徒歩5分。
さっそくお出掛け。
地元民が通う安くて美味しい、昼開店のいつもの居酒屋さん。
広い店内は沢山のお客さん。
「こちらにどうぞ~!」「おひとり様ご案内!」と威勢のいい声で、カウンターに座る。
90分飲み放題780円。
ビールはスーパードライとクラシック。
壁に貼られたメニューはどれも美味しそう。
まずは、
白子、ほやの塩辛、ナマコを注文。
とくれば、日本酒だね。
桝に並々と注がれたお酒に口を運ぶ。
おっとっと、
こぼさないようにこぼさないように。
夜勤明けの疲れがひとっ飛び。
極楽じゃ~~
いい心持ちで呑んでいると、左隣からタバコの煙が漂ってくる。
若い時は「あらいい香り」と気にも留めなかった煙が、この頃むせ込むようになってきた。
喘息がやっとよくなってきたところだったので、
「ごめんなさい、煙が苦手で。」とお隣さんに声を掛けると、
「あっ、すいません。」とすぐ消してくれたではないか。
そこからおしゃべりが始まった。
休みが急遽取れ東京からいらしたご夫婦だった。
「失礼ですが日本人の方じゃないですよね?」
(いつも言われる台詞だが、そうかな~)
東京生まれの私には、久しぶりの東京人とのおしゃべりは、ほどほどに楽しい。
ひと時おしゃべりをし、真っ赤な顔で、これから小樽に向かいますと、お別れ。
今度は、
きれいなシルバグレーに黒のスーツが良く似合う右隣の男性とおしゃべり。
この方も東京の方で、ひととき東京談義。
私を「ママ」と呼び、
初めての人とこんなに話をするなんて信じられません。
こんなところを妻が見たら驚くと思います。
この方もほんのり赤い顔で、
「これから会食がありますので失礼します。飲み放題なのにおしゃべりしてしまい申し訳ありません。」
とお別れ。
確かに飲み放題なのにわずか3杯。
まあ、でも、
東京の地名、東京の駅、そんな懐かしいおしゃべりが出来ただけでも儲けもの。
街は人に出会う。
やっぱ、
たまに街に出よう。
と、この日も思った。