献体先の大学より封書が届く。
「死体解剖承諾書」の提出と「文部大臣からの感謝状授与」の希望有無。
感謝状は不要。
書面には、母は平成27年9月~12月の4ヶ月間に行われる解剖実習に献体され、27年7月末までなら顔を見ることが出来ると書かれている。
母は28年に戻ってくる。
今は順番待ちで大学で静かに眠っているんだね。
3年後か~ きっと忘れてる。
夫婦で話し、
近々献体を受け入れている大学を探して登録するつもりだ。
家族の同意が必要だが、きっと子供達は承諾してくれると思う。
少しづつ少しづつ、意識して物を減らしていこう。
自分が死んだ後、子供達に“何この荷物! あんだけ整理するって言っていたのに、本当にもう~!”と言われないように。
その頃、子供達もおじさんおばさんになっているだろうから、あんまり疲れさせないようにしないと。
カッコよく死ぬぞ~
子供達よ、任せて!