朝の静けさの中、「カッコ~カッコ~」の声が聞こえてくる。
畑での作業中も、「カッコ~カッコ~」。
ちょっと素敵なBGM。
つい最近、我が家を訪ねてきた知人が、
“カッコウが鳴く前に大豆を播いたもんだから、みんな寒さでやられちゃったよ。”
豆播き鳥とも言われ、春の農作業は「カッコウ」の鳴き声が開始の合図。
この「カッコウ」、自分ではたまごを温めない。
他人様の巣を偵察に廻り、その親鳥が居ない留守にひとつの卵を抜き取り、自分の卵を産みつけ、その巣の持ち主にわからないように温めてもらう。
雛は雛で仮親の雛より早く生まれて、しばらくするとまだ生まれていない仮親の卵を背中に一つずつのせて、巣の外にほうり出すんだって。
こうして巣内を独占し、仮親の世話を自分だけのものにしてしまい、巣立つころには、雛は仮親の何倍も大きくなり、盛んに食物をねだり、巣立ち後も1か月以上にもわたって仮親の世話を受けるんだって。
親も親なら子も子だね。
でも・・・・
「カッコウ」は体温変動が大きくて、孵化させるまでが大変らしい。
あっちこっちの他人様の巣に産みつけておけば、何かあっても、どの子かは生き延びられるもんね。
考え方によっては、合理的で機能的だよね。
子孫繁栄のためには手段を選ばず。だね。
自分で卵を抱かず、育児も行なわず、ほかの鳥巣に卵を産みつけて、育ててもらう「カッコウ」のことをブラッド・パラサイトともいうんだって。
毎朝聞こえてくる「カッコ~カッコ~」、雄鳥はのんきだね。
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