8月2日に小学館新書から怒りのコントロールについての本を出版致しました。コシマキが少し派手ですが、平積の中ではそんなに目立ちませんでした。
怒りの証明です。平成14年度から労働局(勤労者が訴え出るところで、厚生労働省で都道府県単位)への相談件数が右肩上がりです(青色)。その中でも苛め嫌がらせすなわちパワハラが徐々に多くなっています(黄色)。平成20年度はいつも雇用問題た1位であったのがとうとうパワハラが1位になってしまいました。全相談件数の約20%を超えました。これは10年間で約3倍強に増えています(赤)。
アンガ―コントロールの本ちょうど「誰もが分かる心療内科と精神科のお話し」を書き終えたころ、私の糖尿病とメンタルの論文の紹介記事を見られた小学館の編集担当の方が来られて、糖尿病と性格で新書を書いてほしいという依頼がありました。糖尿病とメンタルの関係は十分詳しいかったので、面白い本ができると思い承諾しました。その時に私の本を担当者にあげたのですが、その中のアンガ―(怒り)コントロールに興味をもたれたようで、編集会議では結局「糖尿病と性格」はボツとなり、アンガ―コントロールの本で書くようになってしまいました。ただ8月に出版と言われ、それではほぼ2か月しかないので内心これは無理だなと思いましたが、最初了承したので仕方ありません。ボチボチと書き始めました。
奇跡の2か月今までの本では、完成するまでに最長で7年、どんなに早く出来ても2年はかかっていました。特に去年の12月に院内感染で新型ノロウイルスに感染して入院して、死線をさまよい脳をやられたせいか、キーボードの誤打ちは多くなるし、文章がまとまらず今年の5月に出したインディーズの心療内科の本では苦労しました。ところが怒りの本を書きだして、自分にも怒りがあるのか、まるで取りつかれたような状態になって、診療と産業医活動以外はパソコンから離れられなくなりました。日曜日の計画すべてキャンセルです。日曜日の用事をすべてキャンセルしたというと担当者がため息をついて安心していました。そして7月の中旬には完成していました。私にとっては、本当に奇跡の2か月でした。
一番安い本で一番良い本今までは大手出版社からは2000~2500円ぐらいで、インディーズでは1260円に決めていました。今回は新書で735円です。私にとっては一番安い本ですが、もう最高に良い本です。スタバ―2回分くらいです。九州ではケーキセット1回分です。怒りは下手をすれば命とり、うまくコントロールすれば出世します。自分で言うのは何ですが、こんな値打ちのある本は有りません。ぜひ興味ある人は読んでみてください。小学館のURLです。ほんの一部ですが試し読みができます。http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784098251728
怒りは魔物怒りは魔物です。人から人へ移動し、分裂し多くの人に感染したり、時には一つとなって大きな動きとなって破壊力が強烈になります。今職場での苛め嫌がらせが増加しているように、日本はまるで怒りに支配されているような感すらあります。この右肩上がりの赤い折れ線グラフが来年から下降になると思う人がいるでしょうか。益々上がってきます。やがてこの日本で大きくなった怒りを悪用し、国民の怒りを悪用する輩が必ず出てくるでしょう。うまいことを言って。。。彼らは怒りをすり替える方法を良く知っているのです。世界平和の始まりは、何も特別なことをする必要はありません。まず「隗より始めよ」なのです。