あれは今日のような秋の夜更けだった
仕事の性質上夜まで残業することが多かったが
そんな時、彼女が私のブースに来た
「部屋を掃除していたらこの本が出てきたから、あなたにあげるわ
アルジャーノンはあなたにそっくりだから」
「君はどうするの」
「私は故郷に帰って、たぶん優しい旦那と子供の世話をして、案外幸せな人生を送ると思うわ」
「今までありがとう、そして、さようなら」
分厚い上下2冊の本を読み終えて考えた
アルジャーノンが私に似てるって
アホな時の私なのか、天才の私なのか、ネズミに似てるという意味なのか
答えは今もわからないままである
答えは風の中にだけあるのだと思った
仕事の性質上夜まで残業することが多かったが
そんな時、彼女が私のブースに来た
「部屋を掃除していたらこの本が出てきたから、あなたにあげるわ
アルジャーノンはあなたにそっくりだから」
「君はどうするの」
「私は故郷に帰って、たぶん優しい旦那と子供の世話をして、案外幸せな人生を送ると思うわ」
「今までありがとう、そして、さようなら」
分厚い上下2冊の本を読み終えて考えた
アルジャーノンが私に似てるって
アホな時の私なのか、天才の私なのか、ネズミに似てるという意味なのか
答えは今もわからないままである
答えは風の中にだけあるのだと思った