最近、体もがたがたになり、記憶も気力も衰え、心も死にかけの老人は考えた。
「夏の力を蓄えた唐辛子でお酒を造って、それを飲めば
カプサイシンの刺激で脳と体が復活するのではないだろうか
何かが道をやってくる黒い冬から逃れる唯一の手段だ」
彼は窓際農場のトウガラシをひきちぎり安物の焼酎にぶちこんだ。
「秋が終わる頃、このお酒の中には輝く夏が宿るだろう
わしはそれを飲み込んで復活するのだ」
沖縄にこの手法で作られた「コーレーグース」とかいう辛い調味料があるらしい。
トウガラシの辛味成分はアルコールに溶け出すらしいので
逆にトウガラシ本体からは辛さが抜けるらしい。
「夏の力を蓄えた唐辛子でお酒を造って、それを飲めば
カプサイシンの刺激で脳と体が復活するのではないだろうか
何かが道をやってくる黒い冬から逃れる唯一の手段だ」
彼は窓際農場のトウガラシをひきちぎり安物の焼酎にぶちこんだ。
「秋が終わる頃、このお酒の中には輝く夏が宿るだろう
わしはそれを飲み込んで復活するのだ」
沖縄にこの手法で作られた「コーレーグース」とかいう辛い調味料があるらしい。
トウガラシの辛味成分はアルコールに溶け出すらしいので
逆にトウガラシ本体からは辛さが抜けるらしい。