ストロベリー・ランナー

わたしの一郎おじいちゃんは今月から地下室で冬眠に入った。
毎年、ハロウィンが終わると、赤いポッドに入って、
春になると、もう一つのポッドから別のおじいちゃんが出てくる。
おじいちゃんが二人に増えて出てくるんだ。
わたしの家族や親類は昔からこうやって増えてきた。

赤いポッドは「ストロベリー・ランナー」と呼ばれていて、
おじいちゃんは
「種ができないから、私たちはこうやって増えるんだよ」
と言ってた。

時々、ポッドの中にハエやゴキブリが入って、
変な人も何人か出てきたが、なんとか平和に暮らしている。
きっと、みんなDNAが同じなので連帯感があるのだと思う。

しかし、フォトショップで絵を描くのは大変な気がする。