もつれるような足をなんとか、互い違いに動かし100メートル先にある歯医者へと向かった。
「あなた、下の歯がほとんどありませんね」
「でも、先生、これはインプラントで入れられますよね」
「いや、アゴの骨がほとんど無いから無理です、それに着てらっしゃる服から察するところ
そんな費用はお持ちじゃないでしょう」
「失礼な事をはっきりおっしゃいますね、でも、上の歯は残せるんですよね」
「上あごの骨も無くなってきてるから上の歯も抜いたほうが治療費も安くて簡単ですよ
放っておくと歯がどんどん下のほうに落ちてきますよ」
「せ、先生、わたしは最終的にはどうなるんでしょうか」
「カルシュウム不足なのか頭蓋骨もペットボトルくらいしか無いみたいだし
最後は、あれですよ、タコになるでしょうね、海のタコですよ」
「やっぱりそうですか、最近、頭のてっぺんがツルツルするようになってきたんです」
俺はふにゃふにゃする体をなんとか支えながらドアの下の隙間から外へと出ていった。
今週は急に冬らしくなってきたようで、寒風で道路に体がへばり付きそうだった。
「あなた、下の歯がほとんどありませんね」
「でも、先生、これはインプラントで入れられますよね」
「いや、アゴの骨がほとんど無いから無理です、それに着てらっしゃる服から察するところ
そんな費用はお持ちじゃないでしょう」
「失礼な事をはっきりおっしゃいますね、でも、上の歯は残せるんですよね」
「上あごの骨も無くなってきてるから上の歯も抜いたほうが治療費も安くて簡単ですよ
放っておくと歯がどんどん下のほうに落ちてきますよ」
「せ、先生、わたしは最終的にはどうなるんでしょうか」
「カルシュウム不足なのか頭蓋骨もペットボトルくらいしか無いみたいだし
最後は、あれですよ、タコになるでしょうね、海のタコですよ」
「やっぱりそうですか、最近、頭のてっぺんがツルツルするようになってきたんです」
俺はふにゃふにゃする体をなんとか支えながらドアの下の隙間から外へと出ていった。
今週は急に冬らしくなってきたようで、寒風で道路に体がへばり付きそうだった。
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