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細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

食堂かたつむり

2008-09-21 20:53:28 | 読書メモ あ行
食堂かたつむり   著者小川 糸

《内容》
衝撃的な失恋のあと、倫子は故郷に戻り、実家の離れで食堂かたつむりを始めた。ここの料理を食べると、恋や願い事が叶うというまことしやかな噂とともに、食堂は評判になるが・・・・。



―――世に中には、個人の力だけではどうしようもないことがあることは知っている。自分の意思で動かせることなんてほんのわずかで、ほとんどの出来事は、大河の流れに流されるまま、誰かさんの大きな手のひらの中で意思とは関係なく進行する。

―――
本当は、ありがとう、と伝えたかった。
私を生んでくれて、どうもありがとう、と。
けれど実際には、声が出なかった。
哀しくて悔しくて、自分が情けなくて、私は今にも涙が零れ落ちそうだった。

末富の懐中しるこ

2008-09-20 19:02:08 | 美味しいもの

 A木さんから頂きました、末富の懐中しるこ「光悦善哉」です。

食べた後に飲んだお茶は“秋しあげ”です。

 冷凍蔵出し茶――秋しあげ――を飲みました。

農家で生産されたお茶を茶業界では『荒茶』とよびます。

この荒茶に保存が効き、お客様の嗜好に合うように火入れ加工を行うことを『仕上げ』といいます。

秋しあげの茶は、新茶の仕入れを行う際、さわやかな秋に飲むお茶として最もふさわしい荒茶を選定し、冷凍保存したものです。

この季節ならではの熟成した」あじわいを楽しんでいただけるよう、細心の仕上げを施しました。

 急須でお茶を飲むと、心も身体もリラックスしますよ。自分で淹れるよりは、人に淹れてもらうほうが・・・・美味しい(?)


白い彼岸花

2008-09-20 16:22:40 | 散歩・旅

田無山総持寺の白い彼岸花 

 

韓国では『相思華』ともいうそうです。彼岸花が花と葉が同時に出ることはないので「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味だそうです。なんだか・・いいですね。

  高野槙

冬はクリスマスツリーになってます


親指の恋人

2008-09-19 23:14:55 | 読書メモ あ行
親指の恋人 著者 石田衣良

《内容》
わたしは・・・・
今、この瞬間
全身で
スミオの話をきいているよ。
全部、話して。

 澄雄の目に涙がにじんだ。あとから考えれば、この瞬間に二十歳のふたりの心はつながったのかもしれない。世界のどこかで、ちいさなカケラのような親指のメッセージに、誰よりも真剣に耳をかたむけてくれる人がいる。それを確かめたくて、きっと毎日数億のメールが空を翔けているのだ。
                 (本文より)


エコノミカル・パレス

2008-09-19 23:13:50 | 読書メモ か行

エコノミカル・パレス   著者 角田光代

《内容》
私はちゃちな恋をした
私はちゃちな夢を見た

34歳フリーター、同居の恋人は失業中。
どんづまりの私の前にはたちの男があらわれた―――。
生き迷う世代を描いて<今>のリアルを映す角田光代の最高傑作

(本文より)


証し

2008-09-18 14:25:47 | 読書メモ 

証し  著者 矢口 敦子

《内容》
過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である16歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった・・・・・。
犯人が現場に残した〔VS〕の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。

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全国交通安全運動講習会

2008-09-17 15:15:49 | Weblog
秋の交通安全運動講習会に参加して来ました。

メーンスローガン
やさしさが 走るこの街 この道路

●全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
●夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
●飲酒運転の根絶
●二輪車の交通事故防止
のお話と、
最近、振り込め詐欺と引ったくりが増えているので、気をつけてください、とのこと。ひとりひとりが、気をつけていても、振り込め詐欺にあってしまうこともあるそうですので、周りの方とのコミュニケーションが大事ですね。
22日には、リヴィン前の道路でスタントマンの方が来て交通安全講習会をするそうです。時間があったら、参加したいです。

 
 

コドモのコドモ

2008-09-15 12:27:04 | Weblog
コドモのコドモ

監督  萩生田宏治    
原作  さそうあきら
脚本  宮下和雅子  萩生田宏治
音楽  トクマルシューゴ
主題歌 奥田民生(SUNのSON)

シネマ・シンジケート第一回選定作品
全国の映画館主が選ぶこだわりの1本

 小さなコドモたちの
 大きな奇跡の物語

 ただひたむきに、
 力いっぱい守る。
 ほんとうに
 大切なものだから。

 
映画の感想というよりは、・・・
観ている間中、なんかへんな声で、笑う場面でないところで笑ったり、声を出すようなところじゃあないところで出したり、それが、大きな声の人で、一番前に座っていたんです。
度々だったので・・・気になってしかたなかったナ。
駅まで(九段下駅)の道すがら、そのことを話題にしている人が多くて・・・
少し残念でした。

帰還!

2008-09-15 11:23:57 | 読書メモ 
帰還! 古着屋総兵衛影始末   著者 佐伯泰英

≪内容≫
「ありゃ、南蛮の海賊船に襲われ行方を絶った船じゃねえか?」琉球首里の泊湊に悠然と姿を現したのは、まぎれもなく総兵衛の大黒丸。将軍綱吉が逝かんとしている矢先の帰還だった。最後のあがきを見せる柳沢吉保。因縁、いよいよ最終決着か?

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はるかな国からやってきた

2008-09-14 23:20:54 | 読書メモ た行
はるかな国からやってきた   著者 谷川俊太郎



     成人の日に 

人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人になること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている


完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で


人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を怖れ 人は人を求める
子供とおとなの区別がどこにあるのか
子どもは生まれ出たそのときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども


どんな美しい記念の晴着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなへの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ