温風茶館(おんぷうちゃかん)

好きなことを温かく語ろう。おひとりさま茶話会気分のいよいよ還暦ブログ。

てのひらを太陽に

2013-10-16 12:57:55 | Weblog
昨日、やなせたかしさんが亡くなった。
ご高齢とはいえ、ずっとお仕事をされていたので、
いきなりそんな訃報を聞かされるとは思ってもみなかった。

やなせさんは、生きていくうえでヒントになることを
教えてくれる人だった。
以前エッセイに書いておられた、
「ひとつの仕事を長期間続けていると円熟の境地に達する」という言葉を
励みとして、目立たない仕事でも、怠けずこつこつと続けている。

このブログや友人達に発信しているメルマガに何の反応もなく、
自分の書いていることはそんなに誰の賛同も批評も得られない
ものなのかと落胆したことがあった。そんなとき、
アンパンマンミュージアムが創立して10年経ったことを

「だれひとりとして褒める人はいないから、自分で『よくやった』
となぐさめている」と書いておられるのを読んだ。

いかに謙遜とはいえ、やなせさんをしてそうであるなら、
シロウトの自分の文章など誰も気にしなくて当然だ。
人の評価を期待するおこがましさや、そんなものを気にしていた
自分の愚かさに気付かされた。


「人間はいじらしい。誰でもいつかは死ね。永遠には生きられないから、
 自分の命の終わる日のことは覚悟している。
 しかし苦しみたくない。苦痛はごめんだ。

 自分に与えられた天命がつきるまでは元気で快活、
 楽しく生きて、ピンピンコロリとねむるように人生を終わりたいと思う。」

まさにご自身が願っておられたとおりだったら、見送る私たちもしあわせだ。
たくさんの元気や希望をありがとうございました。
コメント
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